ネットショップで重要なマーケティング施策の種類と理由

ネットショップを運営していて、思っていたほど集客が伸びなかったり、リピート率が上がらなかったりした経験はありませんか?

ネットショップは実店舗とは異なるため、ネットショップに適したマーケティング施策を実施する必要があります。

そこで今回は、ネットショップが取り組むべきECマーケティング(=ネットショップ向けのWebマーケティング)の施策についてみていきましょう。

目次

1.ネットショップがECマーケティングに取り組むべき理由

ネットショップは実店舗と違って直接接客できませんが、商圏が全国・全世界と広く、データの収集や分析がしやすいという特徴があります。

これらのポイントを活用したマーケティング手法をECマーケティングと呼びます。Web上で認知拡大や集客、見込み顧客の育成、購買、リピート化などを行い、売れる仕組みを作ることです。

Webマーケティングとも呼ばれますが、この記事ではECサイトに合った手法を紹介するため、区別するために「ECマーケティング」とします。

ECマーケティングの主な施策は以下のとおりです。

  • コンテンツマーケティング
  • SEO
  • Web広告
  • ユーザビリティ改善
  • メールマーケティング

それでは、各手法について確認していきましょう。

 

2.コンテンツマーケティングで情報発信

コンテンツマーケティングは、コンテンツを活用してユーザーに「見つけてもらう」集客施策です。以下の4つのチャネルはネットショップとの親和性が高いといえます。

①.SNS

TwitterやInstagramなどのSNSは投稿が拡散されやすいため、ネットショップの認知度を上げたいという人にぴったりのチャネルです。特にインフルエンサーと呼ばれる強い影響力を持つユーザーに注目されシェアされたりすると、あっという間に数万人に情報が共有されます。

ユーザーのレビューや口コミに返信もできるため、一方的な情報発信だけでなく、双方向のコミュニケーションがとれるのも嬉しいポイントです。

しかし、フォロワー集めには地道に情報発信を続ける根気が必要で、時間がかかる側面もあります。さらに情報が拡散されやすい分、炎上する可能性も高く、十分な対策を取ることが必要です。

②.ブログやメディアの運営

ネットショップ内でブログやメディアを運営するのも、集客に有効な手段のひとつです。

実際に使ってみないとわからない商品の魅力や選ぶポイント、基礎知識といった役に立つ情報を発信すれば、ユーザーとの信頼が積み重ねられ、購入のハードルを下げられます。

また、検索エンジンに上位表示されれば、まだ自社ネットショップを知らない人にも見つけてもらえるメリットがあります。

③.YouTube

文字や写真よりも動画にした方が商品・サービスの魅力を伝えやすい場合には、YouTubeを活用しましょう。例えば、商品の組み立て方や実際の使用感、使い方などを動画で見られれば便利ですよね。

また、チュートリアル動画は新規顧客獲得だけでなく、既存顧客の満足度も高められるので、リピーター率の向上も期待できます。

④.FAQ

FAQや「よくある質問」は顧客の不安や疑問を解消してくれる有益なコンテンツです。

商品名やサービス名など、検索エンジンでユーザーが検索するであろうキーワードを質問と回答の両方にうまく入れ込むと、SEO対策としての効果も期待できます。

 

3.SEO対策で検索時に見つけやすくする

ユーザーがほしい商品について検索した時、自社のネットショップが検索結果に出てこないとせっかくのチャンスを逃してしまうことになります。検索エンジンでの上位表示を狙うSEO(検索エンジン最適化)対策で、検索エンジンからの集客を増やしましょう。

SEO対策は以下の3つの施策に大別されます。

  • コンテンツ施策
  • 内部施策
  • 外部施策

コンテンツ施策はWebサイトに良質なコンテンツをアップし、集客を増やす取り組みです。検索エンジンはユーザーの使い勝手を重要視しているので、「ユーザーにとって有益な情報」を掲載すれば上位に表示されやすくなります。

しかし、ユーザーだけでなく検索エンジンにも読みやすい記事であることが大切です。ソースコードを整え、検索エンジンに情報を正しく伝える内部施策も行うと良いでしょう。

さらに、外部サイトからの被リンクを集める外部施策も有効です。色々なWebサイトにリンクを貼ってもらえると「このネットショップはこれだけの人に紹介されている良いネットショップなんだ」と検索エンジンが判断するため、サイト内にソーシャルボタンを設置する、知人のWebサイトで紹介してもらうなど自然な方法で被リンク増加を目指しましょう。

 

4.即効性のあるWeb広告で集客

集客に即効性を求めるのであれば、Web広告がおすすめです。コンテンツマーケティングやSEO対策では結果が出るまで時間がかかりますが、Web広告なら配信直後から効果を期待できます。

検索キーワードに応じて表示されるリスティング広告や Webサイトの広告枠に出稿するディスプレイ広告など様々な種類があるので、予算やターゲット、配信目的に応じて使い分けましょう。

Web広告については『【決定版】Web広告の基本7種類!選び方に迷ったらコレ』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

 

5.ユーザビリティ改善で使いやすさを向上

うまくネットショップに集客できても、商品ボタンが小さすぎて押しづらい、カートの場所が分からないなど、使い勝手がよくなければ、ユーザーは購入せずに離脱してしまうかもしれません。

ネットショップの使い勝手を良くする「ユーザビリティ改善」を行えば、集客したユーザーを逃さず、購入につなげやすくなります。

しかし、毎日見ているネットショップをユーザー目線で見るのはとても難しいものです。自分たちでWebサイトの分析を行うと偏った結果になってしまいがちなので、ユーザビリティ改善はターゲットに近い属性の顧客に意見をもらったり、ユーザビリティ分析を行う会社などに改善点を洗い出してもらったりして進めていきましょう。

ユーザビリティ改善については『ユーザビリティ改善で効果的な4つの分析方法』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

 

6.CRMを用いたメールマーケティングで既存顧客をキープ

ECサイトは商品価格の比較がしやすく、自社よりも安く販売するECサイトがあればユーザーは簡単にそちらへ流れてしまうかもしれません。

そこで、一度購入してくれた既存顧客との関係性を維持して深め、リピート購入につなげていこうという考え方を「CRM(顧客関係管理)」と呼びます。

そのCRMの代表的な手法のひとつがメールマーケティングです。

ネットショップではインターネットを通して顧客が行動するため、氏名やメールアドレス、利用履歴などの個人情報が蓄積されます。この情報を活用してメールマーケティングを実施しましょう。

メールマーケティングと一口に言っても、ステップメールやターゲティングメール、休眠発掘メールなど種類はさまざまです。なかでも新商品情報やクーポン送付などに用いるメルマガは登録ユーザーに同じ内容を一斉配信するものなので手が付けやすいはずです。

 

7.まとめ

ネットショップはインターネットを通して購買活動を行います。その特徴を活かし、Web上で売れる仕組みを作ることを「ECマーケティング」と呼びます。

ECマーケティングでは認知拡大や集客、見込み顧客の育成、購入、リピート化などを目指して行われますが、主な手法に下記があります。

  • コンテンツマーケティング
  • SEO対策
  • Web広告
  • ユーザビリティ改善
  • CRM

自社ネットショップが何を強化したいか、どこに弱点があるかを考えて施策を進めていきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Webコンサルタント
広告代理店にてメディア運営・SEOディレクション・Web広告運用を経験。
現在はコンテンツSEOとWeb担当者向けメディア『Webly』の編集を担当。

目次