Web広告を出稿したい、でもどのWeb広告が良いのか分からないと困ってはいないでしょうか。なんとなくで選ぶと、狙った効果が出ずコストを無駄にしてしまうかもしれません。
Web広告には大まかに7種類あり、それぞれ特徴が違うため、比較検討したうえで自社の目的にあった広告を選ぶことが大切です。
この記事では、Web広告の基本7種類について、ポイントを押さえて紹介していきます。
1.自社に合ったWeb広告の選び方
多くの種類があるWeb広告。選び方が分からないからと安く始められる広告や流行っている媒体を安易に選んではいけません。
種類こそ多いもののメリット・デメリットは異なるため、Web広告を出稿する目的に合わせて使い分けることが大切です。現在Web広告は、大きく分けて以下の7種類に分けられます。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- 動画広告
- ネイティブ広告
- メール広告
- アフィリエイト広告
次章から、それぞれの特徴を紹介していきます。
2.リスティング広告
リスティング広告は、別名「検索連動型広告」とも呼ばれ、ユーザーが検索したキーワードに合わせて検索エンジンに表示される広告です。広告であることが分かるアイコンが表示されるため、自然検索よりクリック率は下がる傾向があります。
しかし広告を出稿するキーワードを自社で決め、興味を持って検索したユーザーに広告を表示できるため、顕在層にアプローチでき、クリックやコンバージョンにつながりやすいメリットがあります。
リスティング広告のメリットを活かすためには、キーワードの選定を含め、ある程度の運用ノウハウを学ぶ必要があるでしょう。
リスティング広告については『代表的なWeb広告!リスティング広告の基本を押さえよう』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 |
3.ディスプレイ広告
Webサイトやブログなどの広告枠に広告を掲載するディスプレイ広告は、大きく分けて3種類あります。
アドネットワーク広告
アドネットワーク広告は、複数のWebサイトに広告を掲載できる方式です。従来はWebサイトごとに広告掲載を依頼する必要がありましたが、アドネットワークの仕組みができたことにより、サイトを横断して広告を掲載できるようになりました。
入稿すると一度に複数媒体に向けて大量出稿ができ、すべての効果測定データを一括で確認できますが、アドネットワークごとに特徴が異なるため、運用スキルが求められ、効果測定がしづらいという側面もあります。
DSP広告
DSP広告は、DSP(Demand Side Platform)を通し、指定した属性のユーザーに対してリアルタイムに広告を配信することができます。広告の進化で「面から人へ」と言われますが、メディアの枠に広告を出すのではなく、メディアに来たユーザー(=人)に対して広告を出すことが可能です。配信種類が豊富で最新の広告技術により多くのターティングが行えることがメリットです。
デメリットとしては、配信された広告がどのメディアのどの枠に出たか広告主側が把握できない点です。航空機事故のニュース面の広告枠に、航空会社の広告が掲載される可能性はゼロではありません。そのため最近ではブランドセーフティと呼ばれる機能で、企業にとって不適切なコンテンツに広告を配信しないようにフィルタリングするすることもできるので、そうしたことが可能なDSPを選ぶと良いでしょう。
また、デメリットではありませんが、DSPは提供する企業によって、配信先メディアやターゲティングに大きな違いがあります。各社のDSPの機能をきちんと把握して選定することが必要になります。
DSP広告については『Web広告の新定番!DSPの仕組みや選ぶときのポイント』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 |
純広告
純広告は、アドネットワーク広告とは異なり、Webサイト内の決められた枠を一定期間買い取って広告を出稿する方法です。ターゲティングや時間帯指定も可能で、自社商品やサービスを知らないユーザーの画面にも広告が表示されるため、認知拡大という点で優れています。
その反面、効果が出なくても決まった費用が発生するため、ターゲットがはずれた場合には、費用対効果がよくないことも少なくありません。
4.SNS(ソーシャルメディア)広告
SNS広告は、TwitterやInstagram、FacebookといったSNSに掲載する広告のことです。広告を出稿することで自社のアカウントがフォローされたり、広告自体が拡散されたりする可能性があり、ユーザーとのつながりができるのが魅力的なポイントです。
ほかのWeb広告と比較すると低予算で出稿できますが、成果を出すには拡散されやすい広告作りのノウハウが必要になるでしょう。
5.動画広告
広告のなかでも、動画を使った広告をまとめて「動画広告」と呼びます。
視覚だけではなく聴覚にも訴えられるのは動画広告のみですが、同時にユーザーの時間を拘束するため、ユーザーの行動を阻害して悪い印象を与える可能性もあります。
一口に動画広告と言っても、以下の5種類に分けられます。
- インフィード広告 WebサイトやSNSのコンテンツ一覧内に表示される
- インストリーム広告 YouTubeといった動画サイト内で再生される
- インバナー広告 純広告の枠に出稿するもので、画面内に動画が入らなくても再生される
- インスクロール広告 スクロールして動画が自動再生される
- インリード広告 スクロールして動画が自動再生されるものだが、インスクロールと違いコンテンツ一覧内に表示される
6.ネイティブ広告
SNSやニュースメディアの記事タイトルやコンテンツに溶け込ませて表示するのがネイティブ広告です。
一定数のユーザーが広告に対して悪いイメージを持っているとされていますが、ネイティブ広告はコンテンツに自然に溶け込んでいるため、ユーザーにストレスを与えずにクリックしてもらえる可能性が高いことが特徴です。
7.メール広告
ユーザーに向けて、メールで配信する広告をメール広告と呼びます。メール広告にはメルマガに広告を貼り付けるものと、ユーザーの趣味嗜好に合わせた広告メールを配信するものがあります。
メールは消去されない限りユーザーのもとに残り続けますが、そもそも開封されない、開封されたとしても最後まで読まれない可能性もあります。他の広告と違い、一定期間掲載されるというものではなく、メールによる単発での配信のため、ターゲットを誤ると全く効果が出ないケースもあります。
8.アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は、アフィリエイターと呼ばれる媒体主のWebサイトやブログに広告を掲載してもらうものです。アフィリエイト広告には成果報酬型やクリック型などの種類がありますが、成果に結びついたら費用を払うという成果報酬型が一般的です。
そのため費用対効果が高い広告と言えますが、どの広告を載せるかはアフィリエイター次第のため、想定していたサイトに掲載してもらえない可能性があります。
アフィリエイト広告については『アフィリエイト広告の基本〜仕組み・種類・メリット・向いているサイト〜』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 |
9.まとめ
Web広告にはさまざまな種類があり、それぞれ少しずつ特徴が異なります。そのため自社の目的やターゲット層、また予算などに合わせてどの広告を出稿するかを決めることが大切です。
小規模予算からスタートでき、効果測定もしやすいインターネット広告を活用し、収益の拡大をめざしましょう。