【実録】Google広告アカウント強制停止~審査承認までの道のり~

猫はヒトが隠したものを探しあてるのが得意です。

そう、意外とよく見ているのです。ヒトだけでなく、マーケティングも・・・

ご無沙汰してます、「隣の席のニャーケッター」帰ってきました!

猫目線で、webマーケティング、広告、現場で起きているリアルなアレコレを気まぐれに発信。

「あるある!」「ニャんと!」共感・気づきを発信できるようがんばるのニャ。

大変!大変!
配信中のGoogle広告アカウントが急に停止されてしまったにゃ!
昨日まで正常に稼働していたのに、なぜにゃん?!

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今回は「Google広告ビジネスオペレーションの適格性確認に対する再審査請求」

について、警告から審査、承認・再開までの経緯を紹介する。

ここで重要なのは、本事例は「広告代理店」としての対応方法だ。

広告主が自ら広告出稿をしている場合と、委託された広告代理店とでは

審査時に申請する二人称の対象が変わってくる。

既出のネット情報は「広告主」としての内容が多いため、取り上げることにした。

 

目次

【1】Google広告ビジネスオペレーションの適格性確認とは?

ユーザに安全な広告を提供するためにGoogleが行っている広告主の身元確認

段階的に導入されているため、すべてのアカウントに一斉に通知が

送られているわけではない。ただし下記は優先されている模様。

・商品、品物、サービスの宣伝

・情報・注意喚起・教育に関するコンテンツの宣伝

例:教育、調査統計、医療経済、慈悲活動や社会貢献 etc.

・規制産業に関連するコンテンツの宣伝

例:ギャンブル、ゲーム、金融、ヘルスケア

Googleの判断で身元確認の書類を送る必要が出る場合も。

 

【2】Google警告から広告再開までの流れ

管理画面にGoogleからの警告(アラート)が出た日から起算して

承認までの時系列をまとめてみた。


1日目  【1回目】の事業運営の確認フォーム送信
6日目   Google管理画面に再び「事業運営不承認」の警告が表示される。Googleサポートに相談しながら回答し【2 回目】の事業運営の確認フォームを送信。
7日目   Google広告アカウント停止。同時に「事業運営の確認に失敗」のメールがくる。
12日目   Googleサポートへ相談。審査部署が異なること、審査は時間を要するため待つよう促される。
14日目   Googleへ審査状況を問合せ。
19日目   再度Googleへ審査状況確認依頼の問合せ
21日目   Googleから返答が来るも一切回答できないという旨の内容で進展なし
22日目 【3回目】の事業運営の確認フォームを送信。前回のの内容を加味しつつ広告主と弊社の関係性を示すため  2社間の押印済契約書PDFを添付
23日目   審査承認の通知とともに掲載再開

【3】事業運営確認フォームはどんな内容か?

事業運営確認フォームにはいくつか質問事項があり、単一選択、複数選択、自由回答いずれかで答えていく形式となっている。

今回、承認に至るまで計3回フォーム送信をしたうち、1回目と2回目は同じ内容と記憶する。

3回目は一部新しい質問が追加されていた。

【4】事業運営確認フォームの質問事項の内容と回答例

1、2回目のフォーム内容は共通で、下記は2回目Googleサポートに相談しながら送信した回答例である。

1.広告アカウントID

2.広告アカウントIDと関連付けられているウェブサイト

【回答】広告対象サイトを記入

3.広告アカウントIDに関連付けられている会社名

【回答】広告主の社名ではなく代理店である自分の社名を記載

 

以下は上記最初の質問で指定した会社(以後、「会社」)とウェブサイト(以後、「ウェブサイト」)に関するものです。

4.「会社」のビジネスモデルを説明してください。

【回答】広告主のことではなく代理店である自社について書くこと

1回目は広告主について回答したのが審査不承認につながったと思われる。

 

5.「会社」は法的に登録された事業体ですか。

【回答】「会社」の法的登録の詳細を記入

 

6.「会社」にその他の名称があれば記入※略称などのこと

7.消費者が「ウェブサイト」で宣伝されている商品やサービスをどのように入手できるかについての説明してください。「会社」や別のビジネスとのやり取りなど、すべてのステップを記入。

【回答】消費者、ウェブサイト、広告主、代理店(自社)これらの言葉を交えてユーザが広告を通じて購入または申込を経て入手する旨を記載すると良い。

 

8.「ウェブサイト」での宣伝に対して「会社」に支払われる報酬の形態を選択。

【回答】代理店としての運用手数料における課金形態。媒体費の20%であれば『広告予算のに基づく報酬性』を選ぶ。

 

9.貴社の「ウェブサイト」での「会社」の宣伝について最もよく表しているものを選択。

【回答】「貴社」は代理店である自社を指す。この質問はアフィリエイトなのか、販売代理店なのか、ブランド所有者か、立ち位置を聞かれているが、通常の広告代理店の関係であれば『その他』を選択するのが適しているが、次の質問の回答が必要。

 

「ウェブサイト」を使って宣伝している「会社」について、「それ以外」を選択されました。宣伝しているかいしゃの詳細(販売の目標到達プロセスに関与する別のビジネスとの関係性など)を記入

【回答】広告主と契約を交わしている代理店 という回答が適切と思われる。

 

10.「ウェブサイト」で宣伝している商品/サービスについて、販売目標到達プロセスのどの部分を「会社」が担当しているか。

【回答】ブランディング~CRMまでの項目を単一選択。広告代理業のみであればブランディング~見込み顧客のコンバージョンまでを「会社」で選択、が適切と考える。

なお「別のビジネス」とは、例えば外部発注している場合を指し、該当があれば次の質問で関係性を記入する必要がある。

11.消費者が「ウェブサイト」でやり取りする際に仕様するコミュニケーションチャネルはどれか。

12.「会社」は「ウェブサイト」で宣伝している商品/サービスの直接的な提供者か。

別のビジネスが商品/サービスを提供していると回答されました。直接的な提供者の名前とウェブサイト、関係性を記入してください。

【回答】適切な回答は、直接的な提供者→広告主の社名¦ウェブサイト→広告対象サイト¦関係性→広告運用の直接契約をしている広告代理店


3回目は、2回目の内容に新しい質問がいくつか追加されていた。下記はその質問内容と回答例だ。

1.「会社」の担当氏名と役職、メールアドレス

2.「会社」の従業員数

【回答】ここでは自分自身と自社の情報を記入すること。

3.「ウェブサイト」で宣伝している商品/サービスを提供するために必要なライセンスまたは証明書は何か。(単一選択)

4.重要と思われる情報または意見を自由記述で。

【回答】自社の立ち位置、あくまで広告主に代わって広告出稿をしている代理店である旨を改めて説明を記載。また、Googleからの要請はなかったが、広告主と自社間で交わした広告運用業務の契約書を添付した。

 

【5】審査承認フローに対し思うこと

ポイント1

審査基準は公開されておらず、Googleサポートも把握していない点。ネットにも情報がないため手探りだった。

あくまで推測だが、承認の決め手は自由回答欄の補足説明記と、契約書の添付だったように思える。

※フォームには個人情報を含んだものを添付しないよう記載されていたが、他に立ち位置を証明できるものがない。

ポイント2

結果的に計3回確認申請をしたわけだが、審査結果には詳細がないため、どの回に対する結果なのか判断できない点も苦労を極めた。

Googleサポート曰く、フォーム送信後5~7日待つことを推奨されたが、改めて時系列を見る限り、送信後2日経過しても結果が来なければ次アクションに出て良いと考える。

ポイント3

質問文中に含まれる「会社」「別のビジネス」の対象が判断しづらい点だ。

私のように、広告代理店という立場だと、広告主・自社どちらを指しているか、後に続くすべての回答に影響するからだ。

出だしの判断を誤れば申請1回分をロスしてしまう。

これにはGoogleサポートも困惑する場面が多々あり、事実、その回は審査に落ちている。

今回の件はホスピタリティの高さを誇るGoogleらしくない一面を見た気がする。

(言い忘れたが私はGoogle信者だ)

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愛するGoogle様へ

Google広告は、広告主だけでなく多くの広告代理店も利用しています。

そのため、フォーム送信者が広告主か代理店かを冒頭で確認し

それぞれに合わせた質問事項に最適化いただけると助かります。

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本コラムがGoogle広告審査で困っているマーケッターの参考になれば幸いだ。

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この記事を書いた人

GoogleとAmazon、マーケティングをこよなく愛する猫。

ガラケーSEO時代にweb業界へ参入。

口癖は「検索はGoogleとの対話」

ログをおかずに猫飯3杯食べれるほどGoogleAnalytics 好き。

趣味 ウェブマーケティング・アニメ・筋トレ・釣り

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