DX(デジタルトランスフォーメーション)時代に伸びるWeb広告とは

ビジネスを着実に成長させていくためには、DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入は避けて通れない時代になっています。しかしDXを単なるデジタル化と考えていると、DXを最大限に生かすことはできません。

DXはデジタルを通して企業のビジネスモデルを根本から変え、競争力を勝ち得ること、ひいては人々の生活によい変化をもたらすことを指します。

この記事では多くの産業の中で最も早くDXが進んだと言われる「広告」に焦点を当て、DX時代に伸びるWeb広告を紹介していきます。

目次

1. デジタル化に伴う広告の変化

今のウィズコロナ時代、人々の外出が減り、デジタル端末・ツールの重要性が大きく増しています。平常時とは違う世間の動きの中、企業が生き残るためにはDXが欠かせません。

特に、広告分野でDXを進めることは必要不可欠となっています。なぜなら、インターネットの活用やスマホ端末の利用は当たり前となり、それに伴い広告分野のデジタル化は日々最新のアドテクノロジーによって変化を遂げているからです。

テレビや新聞、雑誌を目にする人は日々減少し、多くの人がデジタル端末をもとに情報収集しているため、オフライン広告に代わってオンライン広告、いわゆるWeb広告が躍進しているのです。

まずは、デジタル化にともない広告がどのように変化してきたのか、その歴史を見てみましょう。

マス広告の時代

1900年代は、テレビやラジオ、新聞、雑誌といったマスメディアに掲載する「マス広告」が主流でした。広告主が直接これらのマスメディアと契約することもあれば、間に広告代理店を挟むケースもありましたが、広告枠自体はオフラインで取引がされていたことが、この時代の特徴です。

Web広告の台頭

1990年代後半から、インターネットアクセスが広がりを見せ、ユーザーの目に入る広告が急速にデジタル化していきます。

新聞や雑誌などのマスメディアも電子化され、オフラインのみで完結する広告取引が少なくなり、広告の主戦場はオンラインへと移行していきました。

広告の表示回数やクリック率などが可視化され、効果検証ができるようになり、目に見える成果が求められるようになったことがこの時代のポイントです。

Web広告の自動化

2010年以降はWeb広告がさらに高度化し、広告枠をリアルタイムで売買できるようになりました。

また、アドネットワークの普及により、広告主とメディアの需給バランスで取引価格が決定されるようになり、広告主は広告内容や入札価格などを設定すれば、広告代理店を介さずに出稿できるようになります。

ただし、自身で広告を出稿するには一定のノウハウが必要にもなり、求められる運用技術の高度化も同時に進んでいます。

 

2. DX時代でシェアを伸ばすWeb広告媒体とは

2020年に発表されたD2C・CCI・電通・電通デジタル4社の共同調査によると、2019年のWeb広告費は2兆1,048億円(前年119.7%)と総広告費の30.3%を占めることがわかりました。

本調査をもとに、いま勢いのあるWeb広告は何か詳しく見ていきましょう。

全体の79.8%を占める運用型広告

Web広告費を取引手法別に見てみると、運用型広告が1兆3,267億円でWeb広告費全体の79.8%を占めています。

運用型広告とはその名の通り、広告枠やターゲット、入札額などを変えながら運用する広告を指す、現在主流となっている広告手法です。

純広告や従来のマス広告といった予約型広告とは違い、予算に合わせて配信期間や方法を柔軟に変えられるため、PDCAを回しやすいことが特徴です。

リスティング広告、リターゲティング広告、DSP広告などさまざまな種類があり、前年比115.2%と成長し続けています。

最もシェアが高いのはリスティング広告

運用型、予約型といった取引手法ではなく広告種別にみると、リスティング(検索連動型)広告が6,683億円で40.2%と最も構成比が高くなっています。

リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワードに連動し、検索結果やWebサイトに掲載される広告を指します。

顧客の消費行動にはWeb上での検索行動が欠かせなくなってきているため、検索キーワードに連動して表示されるリスティング広告はユーザーの目に入る機会が多く、ニーズが高いものと思われます。

最も伸びているのは動画広告

YouTubeやTikTokといった動画コンテンツの人気拡大や、5Gの商用サービス開始などもあり、動画広告が前年比157.1%の3,184億円と大きく伸長しました。

また同調査による2020年の推移予測でも、動画コンテンツは前年比113.0%と堅調に拡大すると予測されています。

 

以上の統計データから、ユーザーニーズに柔軟に対応できる運用型広告、動きや音からも訴求できる動画広告がDX時代に伸びるのではないかと推測できます。

 

3.Web広告の主要7種類 

Web広告は、大きく7種類に分けられます。

  1. リスティング広告
    ユーザーが検索したキーワードにあわせて表示される広告
  2. ディスプレイ広告
    Webメディアやブログなどの広告枠に掲載する広告で、以下の3種類に分かれます。
  3. SNS広告
    FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSに掲載する広告
  4. 動画広告
    YouTube内に流れるもの、WebサイトやSNSに表示されるものなど、形式を問わずに動画を使った広告全般
  5. ネイティブ広告
    メディアの記事やコンテンツに溶け込ませて表示させる広告
  6. メール広告
    ユーザーに向けて直接メールで配信する広告
  7. アフィリエイト広告
    アフィリエイターと呼ばれる媒体主の、Webサイトやブログに載せてもらう広告

それぞれの広告の詳細な内容については、こちらの記事「Web広告の全て~選び方に迷ったらコレ!基本の7種類~」をご覧ください。

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4.ECマーケティングのDXプラン紹介

DXを牽引してきた広告は、多様化が進み細分化され、それぞれ異なる特徴があります。デジタル化・自動化されたことで自社での運用が可能になってきていますが、運用するには一定のノウハウが必要で、DXに強い人材の育成が求められています。

しかしDXに強い人材を一から育てるにも知識が必要で、不安を感じている企業様も多いのではないでしょうか。そのような場合には、外部の力を取り入れて、DXを進めながらデジタルに強い人材を育成していくことをおすすめします。

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どのプランを選んでいただいても、DXサポートはもちろん、研修を通してDXに強い人材の育成を行っていく内容となっていることが特徴です。これから自社の人材の育成と並行して、DXを進めていくパートナーが必要な場合には、ぜひご検討してください。

 

5.まとめ 

これからますますDXが進んでいくことを考えると、広告の運用にも高いデジタルとマーケティングの知識を持った人材が求められます。人材の育成には時間がかかり、成長をただ待つだけではスピーディな対応が求められるDXに取り残されてしまう可能性もあるでしょう。

ECマーケティング株式会社では迅速にDXを進め競争に勝ち抜いていくためのパートナーとなるべく、さまざまなプランを提供しています。今回ご紹介したプランに興味を持っていただいたようでしたら、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

Webコンサルタント
広告代理店にてメディア運営・SEOディレクション・Web広告運用を経験。
現在はコンテンツSEOとWeb担当者向けメディア『Webly』の編集を担当。

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