コンテンツマーケティングは、Web施策の主流になりつつありますが、Webマーケティングとなにが違うのか、いまいち分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、Webマーケティングとコンテンツマーケティングの違いや特徴、コンテンツマーケティングがここまで注目を浴びるようになったきっかけについて紹介します。
1. Webマーケティングとコンテンツマーケティングの違い
Webマーケティングとコンテンツマーケティングは、両者には明確な違いがあります。そもそも概念が違うのです。
Webマーケティングとは、集客や接客、追客などWebを使ったマーケティング施策全般のことであり、広告などの販促やSEO対策、SNSといったあらゆる手法が含まれます。
一方で、コンテンツマーケティングは、ユーザーにとって有益と考えられるコンテンツ(コラムや動画など)を作成し、ユーザーとの接点や関係性を築くことによりブランディングやコンバージョンを促すための手法です。
つまり、コンテンツマーケティングはWebマーケティングの手法の一部であり、概念的にはまったく異なると言えるでしょう。
2. Webマーケティングの手法
Webマーケティングにはどのような手法があるのか、一部を簡単に紹介します。
SEO
SEOはSearch Engine Optimizationの略語で、日本語では「検索エンジン最適化(日本ではGoogleの検索エンジンを指すことがほとんどです)」と呼ばれる集客手法です。
ユーザーの多くが検索エンジンを活用することから、自社サイトを検索上位に表示する施策はWebマーケティングにおいては必須の施策といえます。
SEOを対策した場合、そのWebページを上位表示するためにはある程度時間がかかるため、即効性はないものの、上位表示に成功した場合には長期的な自然流入が見込めることが特徴です。
Web広告
Web上に掲載される広告も、Webマーケティングの施策のひとつです。インターネット広告や、デジタル広告と呼ばれることもあります。
Web広告にはユーザーの検索行動に連動したリスティング広告やSNSユーザーをターゲティングするSNS広告、アフィリエイターにリンクを貼ってもらい成果に対して報酬を支払うアフィリエイト広告など、さまざまな手法があり、ターゲティングや掲載メディアなどそれぞれ特徴が異なります。
SNSマーケティング
SNSマーケティングは、TwitterやFacebook、Instagramなどを運用しながらファンを増やしてエンゲージメントを高めるマーケティング手法です。
SNSを介して情報を発信することで、ブランドや商品の認知度を高めることが目的ですが、顧客と直接コミュニケーションを取ることで関係を構築していくことが魅力です。
UI改善
自社サイトのUIを改善することも、Webマーケティングのひとつです。
ユーザーにとって使いやすいサイトにすることで、直帰率の低下や回遊性の向上、コンバージョン率改善などにつながります。
Web接客ツール
Web接客ツールとは、チャットボットやポップアップバナーなどが可能なツールを導入し、サイト上でユーザーを接客しながらコンバージョンまで誘導するツールです。
適切なタイミングでバナーなどを表示させることで、購入までのサポートや離脱を防ぎ、顧客満足度を上げつつ離脱率を改善できることが特徴です。
メールマーケティング
メールマーケティングは、ステップメールやキャンペーンメールなど、主にメルマガを活用してユーザーとの関係を構築する手法です。
「今すぐ購入するつもりはないけれども商品には興味はある」「また機会があれば買いたい」という潜在顧客に定期的にアプローチをすることで、効果的に購買意欲を高めていきます。
3.コンテンツマーケティングの手法
コンテンツマーケティングでは、記事やプレスリリースはもちろん、プロモーションビデオやウェビナーといった動画コンテンツ、ホワイトペーパーや商品カタログなどの資料など、あらゆるものがコンテンツとして考えられます。
こういったコンテンツを、顧客のカスタマージャーニーのステップに応じて使い分け、組み合わせることで自社のサービスや商品が売れる仕組みを作っていきます。
また、コンテンツマーケティング=コンテンツSEOと考えている方も多いですが、厳密には異なります。
検索エンジンからの評価を高くする記事を作成して集客を目的とするコンテンツSEOに対して、コンテンツを用いてユーザーのナーチャリングを行うことが、コンテンツマーケティングの本来の役割です。
4.なぜコンテンツマーケティングが注目されるのか?
それでは最後に、コンテンツマーケティングが注目される理由を解説します。
SEOの歴史の変遷
前述の通り、SEOとは検索エンジン最適化であり、検索結果に対象ページを上位表示させ、集客をアップすることを目的とします。
Webサイトが急増しはじめた2003年ぐらいには、外部リンクの数や質が重要視されていたため、被リンクによる外部対策をすればWebサイトの質が低くても検索結果で上位表示することが可能でした。
しかし、検索エンジンは、「ユーザーがいち早く知りたい情報にたどり着けること」を目的として、アップデートを繰り返してきました。
その結果、コピーされたコンテンツやユーザーにとって有益ではないコンテンツは、上位表示されない状況になっています。
Googleも質の良く、ユーザーのインテント(検索意図)に合ったコンテンツを上位表示させると発表しています。
インバウンドマーケティングの重要性の高まり
「PC⇒ガラケー⇒スマホ⇒IoT」とインターネットの活用が一般的になるにつれ、ユーザーのネットリテラシーは高まり、広告慣れをする人も増えていきました。
その結果、広告はタップしてもらえず、ポップアップはブロックされるなど、アウトバウンド型のマーケティング手法の難易度は年々上昇しています。
以前は新規顧客を容易に集めることができていた手法も通じにくくなったことで、潜在層の育成(ナーチャリング)や既存顧客の囲い込みといった、インバウンド型のマーケティング手法に本腰を入れる企業が増え、代表的な施策であるコンテンツマーケティングの注目度も高まっていきました。
5.まとめ
WebマーケティングはWeb上で行う様々な施策の総称であり、その中の一つにコンテンツマーケティングがあります。
数ある手法の中でも、インバウンド型であるコンテンツマーケティングの重要は高く、今後も欠かせない施策の一つといえるでしょう。
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