初心者でもわかるSEO対策!検索エンジンの仕組みやSEOの重要性を解説

新任のWeb担当者としてSEO対策に取り組むことになった場合、どんな施策から手を付ければいいのかわからなくなってしまいますよね。

一口にSEO対策といってもカバーする対象は広く、何から優先すればいいのか迷ってしまう方も多いはずです。

そこで、SEO初心者に向けて、SEOの概要や仕組み、優先して取り組むべき施策やWebサイトでSEOが重視される理由について解説します。

目次

1.SEOとは?

SEOとは、「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」を略した言葉で、オーガニック検索や自然検索と呼ばれる無料の検索結果ページを通して、Webサイトへのアクセス数を増やし、認知拡大や売り上げアップを目指すための施策です。

2023年1月時点で、日本での検索エンジンシェアはGoogle77%、Yahoo!15%と、2つあわせて9割以上を占めています。

しかし、Yahoo!はGoogleの検索エンジンアルゴリズムを採用しているため、基本的にSEO対策は、「Googleの検索結果で上位表示を目指すための施策」とのニュアンスで用いられるのが一般的です。

2.検索エンジンの仕組み

SEOを実施するために、まずは検索エンジンの仕組みを理解しておきましょう。Googleでは検索順位を決めるまでに次の3段階を踏みます。

  1. クローリング
  2. インデックス
  3. 順位付け

まず、クローラーというプログラムがWebサイトを巡回し、テキストから画像、PDFまで、あらゆるデータを収集します。クローラーが巡回することを「クローリング」といいます。

クローラーにより収集されたデータは分析され、その結果をデータベースに登録していきます。このデータベースへの登録は「インデックス」と呼ばれています。

Googleは、インデックスされたWebページを独自のアルゴリズム(法則のようなもの)に沿って総合的に分析し、各ページの順位付けを決定します。そしてユーザーが入力したキーワードに応じて検索結果へと反映させます。

3.初心者のSEO指針「Google 検索の基本事項」

SEOの初心者向け書籍やWebサイトは数多くありますが、どれよりも先に読んでほしいのはGoogleが提供している「Google 検索の基本事項」と「検索エンジン最適化スターターガイド」の2つです。どちらもGoogleが出しているので信頼性と価値が高い情報といえます。

また、「Google 検索の基本事項」の「スパムに関するポリシー」の項目では、SEO対策として推奨されない手法が紹介されています。Googleの提唱する禁止行為を実施するとペナルティを課せられてしまうので必ず目を通しておきましょう。

以下のリンクから「Google 検索の基本事項」と「検索エンジン最適化スターターガイド」を確認できます。

Google 検索の基本事項
検索エンジン最適化スターターガイド

4.初心者が今すぐ行うべきSEO施策

Web担当者になって初めてSEO施策を行うときには、「クローラビリティの向上」から始めるのがおすすめです。

クローラビリティとは、クローラーによるWebサイトの見つけやすさや理解のしやすさを指します。どれほど良いWebサイトであっても、クローラビリティが低いとWebサイトの内容を正確に理解してもらえません。

ここからは、クローラビリティ向上のための具体的な施策を紹介していきます。

XMLサイトマップを送信する

XMLサイトマップを送信することでサイト上のページを適切にインデックスできます。

XMLサイトマップとは、検索エンジンにWebサイト内の各ページ情報を認識させるためのファイルです。一般的に、トップディレクトリにファイルをアップロードして送信します。

  • ドメイン名:https://ecmarketing.co.jp
  • アップロードURL:https://ecmarketing.co.jp /sitemap.xml

クローラーはリンクを辿りながらインデックスを行いますが、リンク構造が複雑、貧弱なWebサイトは巡回しにくく、すべてのページをクロールできないかもしれません。

XMLサイトマップを送信すれば検索エンジンにインデックスされやすくなるため、順位がつきやすくなり、結果的にSEO効果の向上が見込めるでしょう。

内部リンク構造の最適化

クローラビリティを向上させるためには内部リンク構造の最適化が重要です。

内部リンクとは、同じWebサイト内のページとページをつなぐリンクのことです。クローラーはリンクを辿りながらWebサイトを巡回していくため、リンクがないページは発見されにくく、検索結果に表示されるまで時間がかかる場合があります。

内部リンクは大量に貼ればいいものではなく、関連性の高いページ同士をつなげることがポイントです。ユーザーが回遊しやすくなることで利便性が高まり、Googleから評価されて結果的に上位表示を狙いやすくなるでしょう。

パンくずリストを設定する

パンくずリストを設定することで、クローラーがWebサイトの構造を理解しやすくなります。

パンくずリストとは、Webサイト内でのユーザーの現在地を記した誘導表示のことです。基本的に、Webサイトの上部に表示されていて、階層順にリンクが表示されています。

多くの場合、パンくずリストはアンカーテキスト部分が自動的に内部リンクとなります。Webサイト内のページをカテゴライズし、分かりやすい構造に整理することでクローラビリティ向上が期待できます。Webサイトのナビゲーション的な役割も持っているので、ユーザビリティを改善することもできるでしょう。

パンくずリストを設定する際はユーザーがわかりやすい階層構造やカテゴリ分類にすることが大切です。「ホーム>大カテゴリ>中カテゴリ>小カテゴリ>コンテンツ」のような、入れ子構造の構成が主流です。

被リンクを獲得する

被リンクを獲得できれば外部からのクローラーの流入を見込めるので、コンテンツが評価されるまでの時間を短縮することができます。また、Googleから「他の人におすすめされた質の高いWebサイト」だと認識されるため、ドメインパワーも上がりやすくなります。

※ドメインパワー…検索エンジンからの信頼性のことで検索順位を決める項目のひとつ。被リンクの質・量、更新性、実績などが影響する。

被リンクとは、外部のサイトに自社サイトのリンクが貼られることです。例えば、自社メディアで書いた記事が同じテーマのメディアから引用という形でリンクされるといったような、自然な文脈のリンクが高く評価されます。

被リンクを獲得するには、SNSや動画サイト、メルマガ、プレスリリースを使って魅力的なコンテンツを継続的に発信するのがおすすめです。定期的に優良なコンテンツを配信していれば、徐々にファンが増えて被リンクを得られるようになっていくでしょう。

ただし、故意に被リンクを設置したり、低品質なサイトからの被リンクが増えたりするとGoogleからペナルティを受ける可能性があるため注意してください。

5.SEOがなぜ重要視されるのか?

Webサイト運営でSEOが重要視される理由は、ほとんどコストをかけずに継続的な集客効果を見込める点にあります。

Webサイトへの流入経路は広告の他にSNSなど複数ありますが、検索エンジンからの流入が最も多いといわれています。それは多くのユーザーが、オンライン上のほとんどのデータをカバーする自然検索に対して厚い信頼を寄せていることが要因として考えられます。

例えば、リスティング広告は自然検索結果の上部に広告枠があるため、ユーザーがクリックしやすい位置にあります。しかし、2012年にSEO in Philadelphiaが調査したデータによると、検索結果画面でクリックしたユーザーの8割が自然検索結果を選択し、リスティング広告を選択したのは2割でした。

このように自然検索は広告よりもクリック率が高いうえに、広告と異なり費用がかかりません。しかもいったん掲載されると、記事を削除するまで検索結果に掲載され続けます。

自然検索は、実質的にコストゼロで長期的な流入を叶える、ほぼ唯一の施策といえるでしょう。

6.まとめ

SEOとは、自然検索によるWebサイトへのアクセス数を増やし、認知拡大や売り上げアップを目的とする施策です。低コストで長期的な流入が見込めるため、Webサイトを運用するうえで重要になります。

Webサイトは、Googleのクローラーが巡回し、インデックスされることで検索結果に表示され、多くの人の目に触れます。そのためSEO初心者は、クローラーによるWebサイトの見つけやすさや理解しやすさを整えるクローラビリティの向上からスタートするのがおすすめです。

また、SEOを効果的に実施するためにも、Googleが提供している「Google 検索の基本事項」と「検索エンジン最適化スターターガイド」を熟読し、ガイドラインに違反しないように気をつけましょう。

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この記事を書いた人

Webコンサルタント
広告代理店にてメディア運営・SEOディレクション・Web広告運用を経験。
現在はコンテンツSEOとWeb担当者向けメディア『Webly』の編集を担当。

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