こんにちは、Webly編集部の浅見です。
最近、お客様から「Webサイトをリニューアルして、売り上げを上げたい、効果を上げたい」とご要望をいただくことが増えてまいりました。
それぞれのお客様からリニューアルの背景を伺うと「前回のリニューアルが失敗した」「うまくいかなかった」というお声を聞きます。
せっかく苦労してプロジェクトを進めるのですから、できれば失敗はしたくないですよね?
では、なぜ多くのサイトでリニューアルを失敗してしまうのか。
今日は、サイトリニューアルを進める上で知っておきたい「サイトリニューアルのよくある失敗原因3選」をご紹介します。
失敗の原因① 目的の不明確性
多くの企業様のリニューアルを手掛けてまいりましたが、大手のクライアント様でも「何のためにリニューアルをするのか」が明確になっていないプロジェクトが、驚くほど多いです。
・前回のリニューアルから、時間が経ったのでなんとなく…
・上司に言われたから仕方なく…
このような声が実際に現場で聞かれます。
ですが、目的が明確でないプロジェクトが成功するはずありません。
目的地を決めず、とりあえず新幹線に乗りたい、と言っているのと同じです。
リニューアルによって売り上げを上げたいのか、斬新なデザインで話題を作ってブランディングをしたいのか。
それらの目的によってターゲットの設定も、サイトの構成も、デザインのテイストもガラッと変わってきます。
まず、リニューアルプロジェクトを進める前に、メンバー全員で目的を明確化し、共通認識を持つことが大切です。
失敗の原因② リニューアル後のPDCA未実施
プロジェクトが始まると、現場担当者は「何とかリニューアルを無事に終わらせたい!」と、リニューアル完了をゴールにしてしまうことが頻発しています。
もちろんリニューアル自体、完成しなければ全く意味をなさないのですが、サイトオープンが本当のスタートであることを忘れてしまうんですよね。
本当にリニューアルで効果を出すためには、リリース後のPDCAにコツがあります。
「ある仮説」にもとづき、サイトを構築。
そして、リリース後に、その仮説が正しかったのかどうか、しっかり検証することが重要です。
仮に「ある仮説」が外れていたとしても、”外れていた”ことが認識できるだけで大きな進歩です。
その”外れていた”事実を冷静に分析し、次の一手をしっかりと打ち出す。
そうやって、仮説→検証→軌道修正を繰り返し続けることで、真の効果のあるWebサイトを目指すことができます。
失敗の原因③ ロジックにもとづかず、主観でデザインを決めてしまう
せっかく、現場担当者が制作会社とリニューアルを進めていても、上層部のお偉いさんが突然登場し、今までの経緯も理解せず「わしは、こんなデザイン嫌じゃ!」とちゃぶ台を返す、なんてことはよくありますよね。
私の携わってきた案件でも、少なからずこういった「天の声」で現場が一気に変わってしまうことを経験してきました。
このちゃぶ台返し、なぜ起こるのかというと、サイト制作を進めていくうえで「なぜこのサイト構造なのか」「なぜこのデザインなのか」をしっかり定義せず、「なんとなく」で重要な要素を決めてしまっているからなんです。
リニューアルの要件やデザインを決めていくにしても、必ずロジックが必要です。
例えば、デザインで「赤」にするか「青」にするか、という議論があったとすれば、「ターゲット、サイトのコンセプト、ブランドイメージ」など、複数の観点からこのサイトでは「赤が良い」という結論を導き出す必要があります。
間違っても、「皆さん、好きな色を選んで多数決で決めましょう」なんて進め方をしてはいけません。
こうしてプロセスを踏んで決まったことは、ちゃぶ台を返されそうになっても「いや、違うんです社長。かくがくしかじか、こんな理由からこのデザインになったのです」と、説得をできるようになります。
そうすることで、努力が水の泡になることもなく、プロジェクトを順調に進めることができるんですね。
いかがでしたか?
Webサイトリニューアルを一度でも経験したことがある人なら「あるある!」と、共感いただける内容だったのではないでしょうか。
今後は、本日の失敗原因をどのようにクリアしていくべきか、をご紹介していきたいと思います。