サイトリニューアル時のSEO対策で成功するコツと注意点

Webサイトからの売上を上げたい、CVRを改善したいとサイトリニューアルしたのに、検索順位が落ちてしまった…という話をよく聞きます。これまで上位にあったページの順位が落ちるとコンバージョンにも大きく影響してしまうため、可能な限り避けたいところです。

サイトリニューアルでは、SEO対策に注意していないと検索順位に悪影響を与える可能性があり、慎重に進めなければなりません。

この記事では、サイトリニューアルするときにSEO対策で成功するコツと注意点を紹介します。

目次

1. サイトリニューアルとSEOの関係

Webサイトをリニューアルする予定がある、あるいは既にリニューアルをしたという方の多くは、サイトリニューアルによって検索順位やアクセス数の改善を期待しているでしょう。

しかし、サイトリニューアルをすると、自然検索からの流入は一時的に減少するケースが少なくありません。

そこで一度下がったオーガニックからの流入をリニューアル前と同水準、もしくはそれ以上に引き上げるには、サイトリニューアルの計画段階から抑えておきたいSEOのポイントがあります。

次章から詳しく見ていきましょう。

 

2. リニューアル時のSEO対策に成功するコツ

Webサイトのリニューアル時にSEO対策で成功するためのコツを4つ紹介します。

URL・パンくずリストの見直し

既存のWebサイトの構造設計がうまくできていない場合、リニューアルはチャンスです。Webサイト全体の構造設計の見直しは時間と手間がかかるため、サイトリニューアル時に再構築しましょう。

カテゴリやディレクトリを整理すれば、クローラビリティが向上して新規追加ページもインデックスされ、上位表示に繋がります。また、パンくずリストも分かりやすくなるためユーザビリティも改善するはずです。

しかし、旧構造が変わってしまう場合はリダイレクトする必要があるので注意しましょう。

検索意図とページを紐づける

サイトリニューアル時には、ページごとに必ず対策するメインキーワードを決めましょう。

キーワードからユーザーのニーズを推測して、足りないコンテンツを補うのはもちろん、対策キーワードをタイトルやディスクリプション、本文中に適度に含めると検索でヒットしやすくなります。

また、対策したいキーワードのページがない場合は新規で作成し、内容が重複するコンテンツがある場合は、内容をひとつにまとめる、どちらかを削除するなどの対策をとることも重要です。

内部リンク設計を行う

SEO対策においては、内部リンク設計も大切です。内部リンクでページを移動しやすくしておくと、ユーザーがストレスなくページ間を推移できるため、ユーザビリティが向上します。

また、クローラビリティが向上する、関連性が高いページ同士をリンク付けするとページの質が上がるといったメリットもあります。

テキストを減らしすぎない

モバイルファーストインデックス(MFI)により、スマホを軸にWebサイト構造を設計してテキスト量を減らすWebサイトが増えています。しかし、スマホからの見栄えだけを重視してテキスト量を減らしたり、テキストを画像に埋め込んでしまったりすると、SEO的には逆効果になるかもしれません。

テキストを減らしすぎた場合、内容が分かりにくくなり意図していたことがユーザーに伝わらなくなってしまう可能性があるため、要注意です。

 

3.サイトリニューアルで失敗しないための注意点

最後に、サイトリニューアルで失敗しないための注意点を5つ紹介します。

各ページに適したタイトル・description・見出しになっているか

リニューアルではタイトルやdescriptionの見直しが後回しになり、全ページで同じ内容のまま公開されてしまうケースがあります。

タイトルやdescriptionは検索結果に表示されるため、クリック率に影響する大切な要素のひとつです。必ず各ページの内容にあったものを設定するようにしましょう。

削除したページに404エラーを設定しているか

重複しているなど不要となったページを削除した場合には、404エラーが表示されます。404エラーとは、URLが存在しないときにサーバーから返されるエラーメッセージで、「404 Not Fund」「ページがみつかりません」といったテキストが表示されたのを見た経験があるでしょう。

404エラーが表示されると、辿るリンクがないためGoogleのクロールが阻害される上に、ユーザーが見たいページへアクセスできないためブラウザバックしたり、ユーザーの満足度が下がったりする可能性があります。

404ページはWebサイトのデザインを踏襲してカスタムで作成し、検索窓を設置するなどの工夫でユーザーの離脱を防ぐようにしましょう。

XMLサイトマップを設定しているか

XMLサイトマップは、HTMLサイトマップとは違い、クローラーにWebサイト構造を伝えるためのものです。

ドメインやURL変更を伴うリニューアルでは、それぞれのページがGoogleにインデックスされるまでに時間がかかります。クローラビリティを向上させるためにも、Webサイトを公開するときにSearch ConsoleからXMLサイトマップを設定するようにしてください。

robots.txtでクローラーを制限してないか

Webサイトのリニューアルは、インデックスを避けるためにrobots.txtで検索エンジンのクロールを拒否する設定をすることがあります。

しかし、公開後もそのままにしてしまっている場合には、いつまでたってもクロールされずに検索順位がつきません。リニューアル中にrobots.txtでクローラーを避けていた場合には、公開時の外し忘れには注意しましょう。

301でリダイレクトしているか

URLを変更したら、301で旧ページから新ページにリダイレクトする必要があります。リダイレクトはクローラーに新しいページを教えるために必要なものなので、きちんと設定しないと以前のページの評価が新しいページに引き継がれません。

301リダイレクトの代わりに302リダイレクトを使用しているページがありますが、302リダイレクトはメンテナンス時など一時的なものであるため、旧ページの評価が引き継がれません。

また、リダイレクト設定していてもリダイレクト先が間違っている、サーバーにアップしただけで正しく処理されていないといった可能性もあります。リニューアル後は必ずリダイレクト設定を十分に確認しましょう。

 

4.まとめ

Webサイトをリニューアルしたときには、一時的に自然検索からの流入は減ってしまうものです。しかし旧ページからきちんと301リダイレクトして評価を引き継ぐ、Webサイトの構造を適正に整える、キーワードとコンテンツの整合性をとるなどのSEO対策を行えば、旧Webサイトと同水準、あるいはそれ以上の流入が期待できるようになります。

Webサイトのリニューアルをするときには、今回紹介したポイントを確認したうえでSEO対策を施すようにしてください。

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この記事を書いた人

Webコンサルタント
広告代理店にてメディア運営・SEOディレクション・Web広告運用を経験。
現在はコンテンツSEOとWeb担当者向けメディア『Webly』の編集を担当。

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