メルマガ配信において、気になる指標のひとつであるクリック率。しかし、クリック率を重視して効果測定をするのは得策とは言えません。
この記事では、クリック率の目安と開封率・反応率との違い、クリック率の考え方についてまとめています。
1.メルマガのクリック率の目安
メルマガのクリック率は業種や受信環境によって異なりますが、メール配信サービスの「配配メール」によると2~3%程度が平均とされています。
クリック率は業種や配信内容、B(企業)向けかC(消費者)向けか、PC用かスマホ用かなどの要素によって変動します。
そのため、2~3%という平均値はあくまで目安程度に留めておくと良いでしょう。
2.クリック率と近しい指標の違い
クリック率と近しい指標に開封率と反応率の2つがあります。それぞれが何を測るための指標なのか、計算方法と一緒に見ていきましょう。
クリック率とは
クリック率は、配信に成功したメールに対し、メルマガに記載されているURLがどの程度クリックされたかを計測するものです。
例えば、メールの送信に100アドレス成功し、URLが2回クリックされた場合、クリック率は2%になります。
計算式:URLがクリックされた回数÷配信に成功したメール数×100
開封率との違い
開封率とは、配信に成功したメールのうち開封されたメールの比率を表し、メールがどの程度開かれたかを知る指標です。
例えば、メールの送信に100アドレス成功し、20アドレスで開封された場合、開封率は20%になります。
計算式:開封されたメール数÷配信に成功したメール数×100
反応率との違い
反応率は、開封されたメールに対してURLがクリックされた割合を示すもので、メールを読んだユーザーがどの程度反応したかがわかる指標です。
クリック率は配信の有効数全体、反応率は開封されたメールの数を母数としてURLがクリックされた割合を考えるという違いがあります。
例えば、20アドレスでメールが開封され、URLが2回クリックされると、反応率は10%になります。
計算式:URLがクリックされた数÷開封されたメール数×100
開封率・反応率・クリック率のまとめ
メールの送信に100アドレス成功し、20アドレスで開封され、URLが2回クリックされると、次のような数字になります。
開封率:20%
反応率:10%
クリック率:2%
3.クリック率の考え方
前述のとおりクリック率の平均は2~3%程度とされていますが、数値は目安であり、重視すべきことは、それにより目標が達成できているかどうかです。
メルマガを配信する場合、メルマガを配信すること自体が目標ではなく、メルマガを見てもらい、メルマガのコンテンツに興味を持ってもらい、その後、商品購入などのページへ遷移してもらうことが目標になるはずです。
その目標を達成する場合、まず配信したメールを開封してもらうことが重要となり、最初のKPIとして設定されます。開封率が良くない場合は、件名や配信時間などを変更して開封率の改善を行います。
そして次に考えるのは反応率です。メルマガを開封して読んでもらった後、誘導するページに遷移する率が少なければ、誘導に必要なオファー内容や文章などを変更する必要があります。
目標を達成ために使われる指標は上記のように“開封率”や“反応率”であり、クリック率は、全体のメルマガ数でどれくらいクリックがあったかという目安でしかありません。
ですので、それぞれの指標の役割をきちんと把握したうえで、メルマガの改善を行っていくことが必要です。
メルマガの開封率については『メルマガの開封率を高めるー効果的なタイトルのつけ方ー』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 |
4.まとめ
メルマガのクリック率は、あくまで目安として活用しましょう。
クリック率の他にも開封率、反応率といった指標があり、メルマガの成果を上げるためには開封率と反応率を改善する必要があります。
メルマガを改善していく場合には、まず、開封率・反応率をどのように向上させていくか考えてみましょう。