こんにちは、Webly編集部の浅見です。
前回は、リニューアル前にペルソナ設計をすることが重要!とお伝えさせていただきました。
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リニューアルをするにあたって、どのようなターゲットの人に、このサイトで何をしてもらいたいか。
それを明確にしておくことにより、各種要素の決定がスムーズになります。
ペルソナが出来れば、次の段階ではコンバージョンシナリオ作成をおすすめしています。
こちらがコンバージョンシナリオ。
ターゲットユーザーがこのサイトにどのように訪れて、どういった経路をたどってコンバージョンに至るか、を図式化したものです。
コンテンツを決めるのも、やはり仮説がない事には、この先改善もできません。
というわけで、具体的な方法をご紹介していきましょう。
コンバージョンシナリオとは?
コンバージョンシナリオでは、ターゲットユーザーがどのようなページをどういった経路で回遊してコンバージョンに至るか、を想定していくものです。
その想定から、
- どんなカテゴリ構成にするか
- どんなコンテンツを作っていくのか
- それらをサイトのどの場所に設置するのか
といったことを決定していきます。
例えば、リスティング経由でTOPページに訪問した新規ユーザーはまず、どんなコンテンツを見るか、を考えると「初めての方へ」コンテンツを見たいというニーズはあるでしょう。
一方で、何度もサイトに来ている人は「マイページ」などの導線が重宝されるでしょう。
また、商品ページでは、「よくある質問」や「送料について」などの情報が良く見られるかもしれません。
こういった、ユーザーをイメージしながら、なんのコンテンツがどこにあればよいか、を検討していく作業を繰り返します。
コンバージョンシナリオの方法
では、具体的にどのような進め方でコンバージョンシナリオを作っていくのか、3つのステップでご紹介していきます。
STEP① とにかくユーザーになり切れ!
とにかく、これは重要です!
ユーザー目線でサイトを作るうえで、設計者や制作者の意見は関係ありません。
そのため、ユーザーの動きを想定する際も、必ず「本気で」コンバージョンするつもりで進めることが重要です。
STEP② まずは主要導線を描こう
次に、TOP→カテゴリTOP→商品一覧→商品詳細→カート
など、一般的な導線をひとまず置きます。
ここから枝分かれで必要なコンテンツ肉付けしていくイメージでOKです。
STEP③ 想定の流入経路を決めよう
ユーザーがサイトにどのようなモチベーションで訪れているか、を想定することも重要です。
例えば、既にそのサイトのことを知っているユーザーと、まったく知らず、たまたま検索してたどり着いたユーザーとでは、サイトランディング後の挙動が変わってまいります。
リスティングなのか、ディスプレイ広告なのか、他サイトからのリンクなのか、どのケースが一番多いか、を考えて決定していくと良いでしょう。
STEP④ 実際にユーザーになったつもりでサイトをたどってみよう
STEP①でお話した通り、本当に自分がコンバージョンをするつもりで、サイトを進んでいくと、「あ、ここでこういう情報が欲しいな」といったポイントが出てまいります。
例えば、商品の詳細ページにいる時に「あれ、送料はかかるのかな?買い物ガイドがみたいな」とか、「もう少しこういう情報や特集があると選びやすいんだけどな~」といった、ユーザー目線の要望を見出すことができます。
STEP⑤ チームでブレストをしながら、シナリオをブラッシュアップしていきましょう。
一通り、コンバージョンに至るまでの導線をたどり、必要な要素を抽出できたら、チーム内で共有・ブレストをし、ブラッシュアップしていきましょう。
やはり、仮説ベースの話ですので、主観が入ってしまわないように複数人で検討することが重要です。
こういった過程を経て、コンバージョンシナリオが完成いたします。
このコンバージョンシナリオを使うことで、ワイヤーフレームを作る際、どのコンテンツを優先すればいいのか、どの導線を強化するとよいのか、を判断することができます。
いかがでしたか?
機能やデザインの具体的な検討に入る前に、こういった上流工程は非常に重要になってまいります。
皆さんのサイトのリニューアルの際も、ぜひペルソナを作り、コンバージョンシナリオを作ってみてください!