昨今のWeb上での情報氾濫のなかで、Webサイトを作るだけでは集客が難しくなってきています。Web広告で短期的な集客はできても、自発的にサイトを訪問してくれるユーザーを増やすことは難しく、商品やサービスの情報だけを紹介しても、販売にまで結びつけることもそう簡単ではありません。
そんな中、継続的な集客や顧客育成方法として注目を集めているのが「コンテンツマーケティング」です。
この記事では、コンテンツマーケティングの導入による効果やメリットについて解説します。
1.コンテンツマーケティング導入の目的と効果
コンテンツマーケティングは、潜在層を顕在化させる、つまり潜在ニーズを掘り起こし自社商品・サービスに興味を持ってもらうためのWeb施策と思われがちです。しかし実際には、新規顧客の獲得や既存顧客のファン化など、作成するコンテンツによってさまざまな効果を得られます。
コンテンツにもさまざまな種類があり、コラム、記事、SNS、あるいは動画などを通して自社サイトの認知を高め、集客を確保していくことができます。
2.コンテンツマーケティングのメリット
コンテンツマーケティングを自社サイトに取り入れることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
費用効果が高い
コンテンツマーケティングは、特別なスキルがなくても既存の社内コンテンツやSNS、ブログなど身近なコンテンツを活用して、比較的安価に、かつ手軽に始められます。
検索エンジンから自社のコンテンツが良質なコンテンツであると判断されれば、上位表示されるようになり、その期間に制限はありません。アルゴリズムの変化などで順位が変動する可能性があるものの、長期間上位表示させ集客をある程度維持することができ、費用対効果が非常に高い施策といえるでしょう。
ユーザーをナーチャリングできる
ユーザーの行動段階に合わせたコンテンツを作成し、ユーザーをナーチャリング(顧客育成)できることもコンテンツマーケティングのメリットです。
化粧品メーカーを例に見ると、まだ自社商品を知らないユーザーに対しては、「美白化粧水 安い」で上位表示させるコンテンツを作成して、安価な化粧品を探しているユーザーをWebサイトに来訪させ、自社商品を知ってもらえるでしょう。
一方、すでに商品を知っているユーザーに対しては、「美白化粧水 〇〇(会社名) 成分」で記事を作り、さらに詳しい情報を提供することで、検討段階に入ってもらえます。
このようにユーザーを育成し態度変容させられるのも、コンテンツマーケティングの特徴と言えるでしょう。
CVの後押しもできる
コンテンツマーケティングでは主にサイトへの集客を目的とする企業が多く、その場合、サイトへのアクセスが増加したものの、肝心のCVにつながらない…と悩む人も少なくありません。実は、記事内容を工夫すれば、コンテンツでCVを後押しすることができるのです。
例えば、モデルルームの来場予約をCVとしている場合には、「モデルルームに実際に行ってみた」といった体験記が有効的です。モデルルームに興味はあるものの、現場の雰囲気が分からずためらっているユーザーの不安を解消できるためです。
ユーザーがCVに至るまでに障壁となっている要素を明白にし、それを解消するコンテンツを作成すれば、CVもサポートできます。
ファン作りに貢献できる
コンテンツに独自性を出し、継続的に情報発信をしていけば、ユーザーを自社のファンにすることもできます。
とくにSNSなどを活用し、双方向にコミュニケーションが取れるような工夫をすると、大きな効果が得られます。コンテンツマーケティングは、ユーザーとの継続的・長期的な関係を作り出す手助けをしてくれるのです。
SNSで拡散される可能性がある
ブログやオウンドメディアの場合、ユーザーは主に検索エンジンから流入してくることが多く、検索エンジンを利用するユーザー以外の集客は難しくなります。
しかしSNSを使用すると情報が拡散され、自社について知らない人や関心が少ない人にも、コンテンツを届けられるようになり、結果的に少ない予算で多数の人に企業イメージをアプローチできるため、ブランディングにもつながります。
コンテンツが資産として蓄積される
コンテンツは作成したら終わりではなく、Web上にずっと残り続けます。
コンテンツの数を増やし続けると、どんなにトラフィックが小さくても資産となり、ドメインを強化していきます。結果的に、ビッグワードでの上位表示が実現していくでしょう。
3.コンテンツマーケティングの始め方
コンテンツマーケティングを始めるには、外注する方法と自社で始める方法の2通りがあります。どちらを選ぶにしても、基本的にはコンテンツマーケティングで達成したいこと、そして記事や動画、漫画などのコンテンツを作成する目的を明確にして進めていきます。
ECマーケティングでは、コンテンツ制作と、インハウス支援の両方を行っています。コンテンツ制作では、キーワード調査・分析を綿密に行った上で記事を作成するため、結果が出やすく上位を狙えます。
インハウス支援では、コンテンツマーケティングのプロによる勉強会、掲載コラムの分析や修正指示などを通し、コンテンツの改善をサポートいたします。
もしコンテンツマーケティングにご興味があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
4.まとめ
コンテンツマーケティングは作成するコンテンツによって、新規顧客の獲得から既存顧客のファン化まで、さまざまな効果を発揮します。費用対効果が高い、CVの後押しができるなど多くのメリットがあり、手軽に始められるマーケティング施策のひとつです。
コンテンツマーケティングを行う場合は、それにより何を達成したいのか目的を明確化して長期的な視点で展開していくことをおすすめします。