最初に、東南アジアのGDPの見通しと、その中でのECの市場規模について確認しておこうと思います。
まずはこちらのグラフをご覧ください。
単位は10億USDです。2005年と2015年のデータは「世界経済のネタ帳」 (元データはIMF)から頂戴しました。
2025年は、2005年から2015年までの成長率(日本8%↓、ASEAN諸国166%↑)のペースが仮にそのまま続いたら、という仮定で、少し乱暴ですが、ざっくりと出したものです。
現在までの成長ペースがそんなに続かないだろうと、いう見方もありだと考えられますので、仮にこの成長率が半分(166%↑→83%↑)にペースダウンしたらどうなるか、というのが以下のグラフです。
これを見ると、かなり保守的に見ても、今後10年以内にASEAN諸国のGDPが日本を追い抜きそうだということが、読み取ります。むしろ、もし仮に現在のペースのままで進んだら、圧倒的にぶち抜きそうな勢いです。
数字で見ると以下のようになっています。
■日本
2005年 4.5兆ドル(503兆円)
↓
2015年 4.2兆ドル(500兆円)(微減)
↓
2025年 3.8兆ドル(497兆円)(このまま微減)
■ASEAN諸国
2005年 0.9兆ドル
↓
2015年 2.5兆ドル(10年で+166%)
↓
2025年 4.6兆ドル ~6.7兆ドル(+83%~166%)
今年の12月に、2015年末 ASEAN域内の貿易が自由化され、6億円のマーケットがひとつの経済圏、ASEAN経済共同体(AEC)として発足します。
全体的な市場トレンドからも、また、今年末に控えたこのAECの発足というタイミングからも、東南アジアへの進出を検討している事業者様にとっては、ちょうど今年あたりが参入のチャンスになるのではないかと、考えます。
次の記事では、この中で、ECの市場規模がどのようになっているかを確認します。
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参考:ASEAN諸国とは、インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,
ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス(全10か国)を指しています
情報引用元 「世界経済のネタ帳」