WordPressの死活監視って自分でできる?おすすめツールの選び方や費用を紹介

死活監視とは?おすすめツール、費用など

WordPressのセキュリティを維持するための保守・管理にはさまざまな作業が必要ですが、その中でも「死活監視」は必要不可欠である一方、初見だとなかなか意味が分かりにくい単語です。

死活監視とは、簡単に言うとサイトが落ちていないか監視することを指します。システムを整備して自分で行うこともできますが、本格的な運用にはかなりの知識が必要。そのため、中~大規模なサイトでは外注サービスで死活監視を行うのが一般的です。

この記事では、死活監視の仕組みやツールの選び方、費用などをご紹介します。

目次

1.死活監視とは

死活監視とは、サーバーやサイトが正常に動いているか監視するための作業の一つです。WordPressの死活監視というと、「サイトが止まっていないか、落ちていないか」をチェックするサイト監視を指します。

具体的には、死活状態を判断するためのコマンドであるPingなどを使い、サーバーまでの通信の疎通が取れているか信号を送って把握します。なんらかのトラブルが起こった場合はpingに応答しなくなるため、それに反応して管理者への通報などが行われるという仕組みです。

特に大きい規模のサイトでは、障害発生時の迅速な対応が大切になってきます。サイトに異変が起こっているか確認するために死活監視は必要不可欠な作業であると言えるでしょう。

2.WordPressの死活監視をする方法

WordPressで死活監視を行う方法はいくつかあります。

いずれの方法にもメリット・デメリットがありますので、ご自身のサイトの規模や状況、自社内でスキルを持った人がいるかどうかで判断するのがよいでしょう。

手動で監視する

小規模なサイトや個人ブログであれば、定期的に手動でサイトにアクセスして問題なく表示できるかチェックするだけでもやらないよりはセキュリティ対策になります。

ただ、完全に手動でチェックするとなると業務の手間が増えてしまいますし、確認漏れなどのリスクも高まります。また、口述するようなツールでの監視と比べると毎分ごとの監視などはかなり困難になるのでセキュリティ面での安全性はどうしても弱くなります。

そのため、目視での監視は脆弱性のデメリットをあまり気にしない個人サイトに限定しておくのがベターです。

死活監視ツールを使う

死活監視を自動で行うことができるツールは有料無料問わずたくさん存在します。ツールを用いると自動で1分に1回などのペースでサイトの認識作業を行ってくれるので、手動でチェックするよりも業務効率は格段に上がります。

該当するサイトのURLをツール上に登録しておくと、サイトがダウンしたときやトラブルが起こったときに通知が来るという仕組みが一般的です。

無料のツールを使う場合は監視対象にできるURLが限られていたり、認識作業の頻度が低くなったりするなど機能の制限があります。メディア運営や大規模なサイト運営には有料ツールを用いた方がよいでしょう。

3.WordPress死活監視サービスのコスト比較

本格的なセキュリティ対策として死活監視を取り入れるのであれば、目視で監視するよりもツールを使って管理するのが現実的です。

各種ツール・サービスにかかる費用を把握しておくことで、どういった方法を取り入れるのが最適か判断できるようにしましょう。

小規模サイトの監視は無料ツールがおすすめ

無料で利用できる死活監視ツールはいくつかありますが、100件までのURLならお金をかけずに利用できるケースが多いです。死活監視以外にもセキュリティサービスが充実しているツールだと1件~数件しか登録できないケースもあります。

サーバー監視などの機能を増やしたい、大量のURLを登録したいという場合は有料サービスがおすすめです。

セキュリティ機能の高いツールは月額3,000円~1万円

改ざんの検知機能など、より豊富なサイト監視システムが備わっているビジネス向けプランは3,000円~1万円程度の月額費用がかかるのが一般的です。サービスによって「監視できるURL数が増える」「セキュリティ内容が豊富になる」「データ差分の保存期間が長くなる」など無料のときと比較して拡張される機能が異なります。

コーポレートサイトやメディアの運営にあたって社内に保守管理を行えるスタッフがいるならば、これらのツールを利用してセキュリティ対策を行うとよいでしょう。

アップデートやバックアップなど、WordPressの運用に関わる他の基本的なセキュリティサービスまで一括で行う保守サービスも存在します。

相場は3万円~なので通常の監視ツールより価格帯は高くなりますが、その分アップデートの対応や障害発生時の復旧までサービスに含まれています。全ての保守運用を外注で済ませることができるので、社内でWordPressのセキュリティに詳しい人がいなくても簡単に取り入れられるのがメリットです。

4.死活監視以外に必要な保守作業

死活監視はあくまでサイトに異変が起こっていないかチェックするための手段です。すなわち、死活監視を行うだけではいざトラブルが生じた際に対応する手段がないということになってしまいます。

サイトのセキュリティを確実に守るためには他にも必要な保守作業があります。もし死活監視の導入を検討しているのであれば、併せてこれらの作業も行っておくようにしましょう。

アップデートの管理

サイトのトラブルというと、表示崩れなどのデザインの問題からデータの改ざんなどの深刻な被害まで、さまざまなパターンが考えられます。これらの問題はプラグインやWordPress本体、テーマなどをアップデートせず放置していることが多いのが実情です。

アップデートをするとプラグインとの相性によっては表示崩れが起こったりするので、サイト運営者の中にはアップデートをせず放置してしまう場合もあります。しかし、健全なサイト運営にはアップデートへの対応をしっかり行うのが非常に大切です。

WordPress内でアップデートがあった場合はサイトが問題なく動作するか確認しながら問題があれば早急に対応するようにしましょう。

バックアップ

もしもアップデートなどが原因でサイトに異変が生じたときは、一度元あったデータを復元しなければなりません。そのため、アップデート前には必ずバックアップの取得も行っておく必要があります。

アップデート時以外にも、なにかあったときにサイトの状態を戻すことができるよう定期的なバックアップは必須です。

定期的なセキュリティチェック

サイトの安全な運用にはアップデートの有無や改ざんチェックなど、サイト全般の脆弱性をこまめにチェックしておくことが重要です。

また、バージョンアップに起因するセキュリティホールは公表前にアップデートを促すことが多いので、そういった情報を見逃さないよう収集しなければなりません。

自社で保守作業をまかないきれない場合、保守サービスの利用も検討してみてください。

5.まとめ

WordPressの死活監視とは、サイトが正常に稼働しているかチェックする作業のことです。

目視で監視を行うこともできますが、本格的なセキュリティ対策を行うなら自動で死活監視を行ってくれるツールを導入するのがおすすめです。また、死活監視以外にも必要な保守管理を一括して行ってくれるサービスもあるので、サイト運用の状況によっては外注でセキュリティ対策をすることも検討してみるとよいでしょう。

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この記事を書いた人

Webコンサルタント
広告代理店にてメディア運営・SEOディレクション・Web広告運用を経験。
現在はコンテンツSEOとWeb担当者向けメディア『Webly』の編集を担当。

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