大手食品メーカー主力ブランドページのUI/UXとSEO強化リニューアル

課題の徹底抽出から始まるサイト構造の抜本的改善

「黄金の味」および「エバラ焼肉部」

Client

クライアント

エバラ食品工業株式会社は、1958年に設立された日本を代表する食品メーカーです。「黄金の味」や「すき焼のたれ」など数々のヒット商品を生み出し、日本の食卓に欠かせない調味料を提供し続けてきました。主力商品である焼肉のたれ市場において確固たる地位を築いていますが、デジタル領域での顧客接点強化にも積極的に取り組んでいます。本プロジェクトの対象となるのは、同社のブランドを牽引する「エバラ焼肉部」および「黄金の味」のスマートフォン向けサイトです。

会社名
エバラ食品工業株式会社
事業内容
調味料食品の製造販売
資本金
13億8,713万円
社員数
516名

Result

プロジェクト成果

UI/UXとSEOの抜本的改善により、回遊性指標の大幅向上と対象ページへのアクセス増加を実現しました。

Solution

関連ソリューション・サービス

Overview

プロジェクトの背景

主力商品である「黄金の味」は焼肉のたれ市場において王道の商品であるにもかかわらず、ブランドページが検索結果で上位表示されないという致命的な課題を抱えていました。さらにサイト構造上、目的のページまでの階層が深く、ユーザーの操作性も大きく損なわれていたのです。このような状況から、ページ単体の小手先の修正にとどまらず、サイト全体の構造的な見直しが急務となりました。顧客とのエンゲージメントを高め、ブランドの魅力を適切に伝えるため、本プロジェクトではヒューリスティック評価やアクセス解析を通じて徹底的に課題を洗い出しています。UI/UXとSEOの両面から本格的な改善を図ることで、最終的にPDCAサイクルを定着させ、強いサイト運営体質を構築することを目指してリニューアルが始動しました。

Process

「コンサル型制作・開発」の
取り組み内容

Point.01

ヒューリスティック評価

ヒューリスティック評価では、ユーザビリティ・エンジニアリングのセオリーに基づき、専門家の知見からサイト全体の評価を実施しました。評価手法としては、ナビゲーション、分類・サイト構造、サイト内検索、フォーム、デザイン、レイアウトなど11の評価分類を用いています。実際のユーザー環境を考慮し、当時シェア1位であったスマートフォン(iOS/Safari、解像度375×667)を前提条件として設定し、単なるバグの発見ではなく仕様上の課題や操作の阻害要因を洗い出すネガティブチェックを行いました。
その結果、サイト全体で25項目のユーザビリティに関する課題が抽出されています。

総合評価としては5段階中「D(課題あり)」と厳しく判定されました。
サイトの目的や用途に対して致命的な問題は少ないものの、具体的な阻害要因となる大きな問題が散見され、早急な修正が求められる状態であることが明らかになっています。

特に重要度が高く致命的な課題が6項目特定されており、ユーザビリティ改善による今後の伸びしろが十分に大きいと結論付けられました。
また、抽出された課題の傾向として、大きく2つの特徴が挙げられます。
1つ目は「レイアウト・段組」に関する課題(6項目)です。
レシピ詳細ページや商品情報ページなどにおいて、スマートフォンの画面サイズを踏まえたレイアウト設計が不十分であり、企業が保有する魅力的なコンテンツ資産への接触機会をロスする要因となっていました。

2つ目は「ナビゲーション」に関する問題(3項目)です。閲覧開始ページから次のアクションへ進むための導線不足や、ハンバーガーメニューにおける必要要素の欠落が見受けられました。これにより、ユーザーが意図通りにサイト内を移動できない構造となっており、サイト内の回遊や再利用、定着機会を損失するマイナス要素として確認されました。

■主な課題例
・スマートフォンの画面サイズを踏まえたレイアウト設計の不備(レイアウト・段組の課題)
・閲覧開始ページから次に進む導線や、ハンバーガーメニューにおける必要要素の欠落(ナビゲーションの課題)

ヒューリスティック評価1 イメージ

ヒューリスティック評価1

ヒューリスティック評価2 イメージ

ヒューリスティック評価2

ヒューリスティック評価3 イメージ

ヒューリスティック評価3

ヒューリスティック評価4 イメージ

ヒューリスティック評価4

ヒューリスティック評価5 イメージ

ヒューリスティック評価5

Point.02

アクセスログ解析およびKPI設計

アクセスログ解析では、ヒューリスティック評価で抽出された定性的な課題を定量的なデータで裏付けるとともに、KPIを論理的にブレークダウンして改善施策と紐付けることを目的として実施されました。具体的には「KPI貢献分析(WHAT)」「ページ遷移分析(HOW)」「閲覧開始分析(WHERE)」の3つの視点からアプローチを行っています。

特にKPI貢献ページ分析においては、自社の持つレシピコンテンツを「花形」「定番」「流行りもの」「定番+ひと捻り(埋もれた宝)」「その他」「問題児」という独自のセグメントに分類して評価しました。分析の結果、「定番レシピ」は一度接触するとその後のリピート利用につながりやすいものの、単独でのトラフィック(閲覧開始数)を獲得しにくいという弱点が判明しています。そのため、定番レシピに時短などの「ひと捻り」要素を加えることで、自然検索でヒットしやすくし、接触機会もリピート率も高い「花形レシピ」へと昇華させるという具体的な改善の方向性が見出されました。

らに、KPI指標のブレークダウンを通じて、全体のセッション数を増加させるためには「来訪に寄与するレシピやコンテンツの新たな切り口の発見」が重要であると結論付けています。一方で、リピート率の向上については、検索エンジン経由の「偶然のリピート」はSEO対策に依存する領域ですが、ユーザーの「意図的なリピート」は非直帰率、平均PV数、滞在時間といった「満足度指標」に直結します。これらはUI改善によって直接的に成果をコントロールできる領域であり、測定可能かつ施策との紐付けが容易であることが明確にされました。このように、膨大なログデータを単なるトラフィックの記録として捉えるのではなく、ユーザーの行動意図と結びつけた実践的かつ戦略的なKPI設計が行われています。

■アクセスログ解析ポイント
・レシピを「花形」「定番」「埋もれた宝」などに分類し、各ページのKPI貢献度を可視化
・定番レシピに「ひと捻り」を加え、自然検索経由でのトラフィック獲得を強化
・リピート率向上に向け、非直帰率や滞在時間を「満足度指標」として設定しUI改善と連動

アクセスログ解析およびKPI設計1 イメージ

アクセスログ解析およびKPI設計1

アクセスログ解析およびKPI設計2 イメージ

アクセスログ解析およびKPI設計2

アクセスログ解析およびKPI設計3 イメージ

アクセスログ解析およびKPI設計3

Point.03

競合ベンチマーク評価

競合ベンチマーク評価は、自社サイトの課題解決に向けた具体的なヒントを得るため、競合他社や異業種の先進的なサイトを対象としたベンチマーク評価を実施しました。
事前のヒューリスティック評価がセオリーに基づく「ネガティブチェック(課題の洗い出し)」であるのに対し、ベンチマーク評価は他サイトの優れた点やアイディアを自社に取り入れる「ポジティブチェック」として位置づけられています。
調査対象としては、同業である食品メーカー(味の素、キッコーマンなど)をはじめ、レシピ専門サイト(クックパッド、クラシル)、さらには日用品を扱う他業界メーカー(花王、資生堂)など、合計7つのサイトが多角的な視点から選定されました。評価の基準として、「ユーザビリティのセオリーにかなっていること」と「自社サイトの仕組みに適用可能であること」の2点を重視しています。

具体的には、レシピトップやナビゲーションの構造、会員サイトの位置づけ、季節感の表現手法など12項目の評価軸を設定し、比較検討を行いました。これにより、最終的に自社サイトへ反映すべき具体的な改善事項として16項目が抽出されています。

競合ベンチマーク評価1 イメージ

競合ベンチマーク評価1

競合ベンチマーク評価2 イメージ

競合ベンチマーク評価2

得られた気づきは大きく2つの方向性に分類されます。
1つ目は、季節感や臨場感を視覚的に表現することでレシピの日常使いとリピート来訪を促したり、コンテンツの優先順位とサイト構造を一致させたりといった、基本的な要素のキャッチアップです。
2つ目は、ユーザーニーズに寄り添ったナビゲーション構成や、スマートフォン特有の直感的なUIの工夫など、より応用的な要素の取り込みです。同業他社との詳細な比較にとどまらず、異業種からの大胆な見せ方や差別化要素も積極的に吸収することで、一時的な改善ではなく長期的に競争力を維持できるサイトへと進化させるための強固な土台が築かれました。

■競合ベンチマーク評価ポイント
季節感や臨場感の表現不足による、日常使いやリピート来訪の機会損失
コンテンツの優先順位とサイト構造の不一致
ユーザーニーズに適合していないナビゲーション構成

競合ベンチマーク評価3 イメージ

競合ベンチマーク評価3

競合ベンチマーク評価4 イメージ

競合ベンチマーク評価4

競合ベンチマーク評価5 イメージ

競合ベンチマーク評価5

競合ベンチマーク評価6 イメージ

競合ベンチマーク評価6

Point.04

被験者テスト

定性的な評価アプローチの総仕上げとして、実際のユーザーを対象にしたスマートフォン版の被験者テスト(ユーザビリティテスト)が実施されました。この調査は、モニターの実際の行動観察とリアルな発話から、専門家によるヒューリスティック評価やアクセスログの数値データだけでは見えにくい、ユーザーの心理や深い洞察を得ることを目的としています。本テストでは、抽出された事象に対して、該当した人数とクリティカル度(それが原因で離脱や強いストレスにつながるかどうか)の2軸で重要度判定を行い、リアルな阻害要因を特定しました。

被験者テスト1 イメージ

被験者テスト1

調査の結果、大きく3つの領域で重要な課題が浮き彫りになりました。
第一に、レシピの絞り込み機能や一覧ページにおいて、レイアウトの不便さや操作の迷いといった比較的オーソドックスなUIの課題が確認されています。

第二に、レシピ詳細ページにおいては、競合他社(キッコーマンや味の素など)とは異なる「エバラならではの位置づけ」をユーザーが求めているにもかかわらず、提供側のコンテンツ設計との間に明確なギャップが存在していることが判明しました。

第三に、サイト全体の構造に関する根本的な問題も抽出されています。
ヘッダー部分やハンバーガーメニューの設計がユーザーの直感に反しており、「おいしいニュース」やキャンペーン情報といった本来比較的高評価を得られるはずの優良コンテンツが、ユーザーから遠ざけられてしまっていたのです。また、エバラCLUB(会員サイト)との関係性や導線づくりにも改善の余地が見つかりました。これらのテスト結果は、単なる表面的なデザイン修正の根拠にとどまらず、ユーザーのメンタルモデルにしっかりと適合した、抜本的な情報設計の再構築へとつながる重要なマイルストーンとなりました。

■被験者テストポイント
・レシピ一覧や絞り込み機能における直感的な操作性の欠如
・レシピ詳細ページにおける、ユーザーニーズと提供コンテンツのギャップ
・メニュー設計の不備により、優良コンテンツがユーザーから遠ざけられている構造的課題

被験者テスト2 イメージ

被験者テスト2

被験者テスト3 イメージ

被験者テスト3

被験者テスト4 イメージ

被験者テスト4

Point.05

ユーザビリティガイドライン

れまでのプロセス(ヒューリスティック評価、アクセスログ解析、競合ベンチマーク評価、被験者テスト)を通じて得られた多角的な知見や課題解決のノウハウを、社内に定着させるための取り組みが行われました。一過性のリニューアル効果にとどめず、長期的なサイト品質の維持・向上を図るため、抽出された評価結果やベストプラクティスを「ユーザビリティガイドライン」として体系化しています。

このガイドラインには、スマートフォン画面に最適化されたレイアウトの基準や、ユーザーの行動心理に基づいたナビゲーションの設計方針が明記されました。さらに、「定番レシピ」と「流行りもの」の導線の使い分けといった、KPI貢献分析に基づく戦略的なコンテンツ運用ルールも盛り込まれています。これらが社内啓蒙用として広く共有・活用されることで、担当者間での認識のブレを未然に防ぐことが可能となりました。今後のサイト更新や新規プロモーションページの作成時においても、常に一貫した高い水準のユーザー体験を提供できる、強固な運用体制の基盤が構築されたといえます。

ユーザビリティガイドライン イメージ

ユーザビリティガイドライン

Point.06

ワイヤーフレーム・デザイン

リニューアルに向けた具体的な画面設計として、ブランドが抱える課題解決を目的としたワイヤーフレームが策定されました。全体の方針として、SEOとUIの本格的な見直しを図り、ブランドページの階層を根本から引き上げることで、ユーザーが直感的にお肉の情報を楽しめる構造へと改修しています。

【黄金の味について】
同社の主力商品である「黄金の味」は、ブランドページへの階層が深く、ユーザーが自然な流れで到達しにくいという構造的な弱点を抱えていました。そこで、ブランドページ全体を1階層上に引き上げ、より重要度の高いコンテンツとして格上げする措置をとっています。また、「黄金の味」の各シリーズ(甘口、中辛、さわやか檸檬など)の個別ページにおいて、情報量が多いためにページが縦に長くなり、全体像が把握しづらいという課題がありました。これに対しては、ページ冒頭に目次を設置し、目的の箇所へスムーズに遷移できるアンカーリンクを採用する工夫が施されています。さらに、黄金の味トップページを各種関連ページへのハブとして機能させるため、焼肉部から独立させ、各シリーズへの導線を強化することで、確固たるブランドサイトとしての存在感を高める設計が実現しました。

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ワイヤーフレーム・デザイン_黄金の味1

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ワイヤーフレーム・デザイン_黄金の味2

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ワイヤーフレーム・デザイン_黄金の味3

【エバラ焼肉部について】
従来の「エバラ焼肉部」は、純粋な商品紹介とそれ以外の情報コンテンツが同列に混在しており、サイト構造が非常に分かりにくい状態でした。特に、画面上部の重要な位置に商品紹介とは異なる情報が配置されており、ユーザーが「ここは何のページなのか」と思考を停止させてしまう原因となっていました。この課題に対し、改修案ではメニューの階層構造を視覚的なデザインで明確に表現し、商品情報と「お役立ち情報(おいしいNEWSや鍋ガイドなど)」を完全に分離しました。さらに、散在していたエンタメメニューを整理してキャンペーンや焼肉部に適切に振り分けることで、ユーザーが迷わずに目的の情報へ到達できる、すっきりとしたナビゲーションへと改善されています。

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ワイヤーフレーム・デザイン_エバラ焼肉部1

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ワイヤーフレーム・デザイン_エバラ焼肉部2

Point.07

SEO改善

SEOの改善は、UI/UXの向上と並行してプロジェクトの根幹をなす最も重要な施策の一つとして位置づけられました。リニューアル前の最大の課題は、主力商品である「黄金の味」ブランドページが、本来獲得すべき検索結果において上位表示されていないという致命的な状態にありました。これは、サイト構造上ブランドページへの階層が深すぎたことに加え、ユーザーの多様な検索意図(クエリ)に合致した情報設計がなされていなかったことが主な要因です。

SEO強化に向けた具体的なアプローチとして、まずはディレクトリ情報とサイト構造の抜本的な整理を行いました。ワイヤーフレームの再設計と連動させ、「黄金の味」ブランドページを1階層上に引き上げることで、検索エンジンに対して当該ページの重要度を正しく伝達できる構造へと変革しています。さらに、「旨にんにく」や「さわやか檸檬」といった特定のフレーズでの検索ニーズを確実に取り込むため、製品ごとの下層ページを独立・拡充させる方針を採用しました。過去のようにすべての情報を1つのトップページに集約してしまうのではなく、それぞれのキーワードに対応する専用の受け皿ページを設けることで、自然検索(オーガニック)からの流入経路を大幅に強化しています。

また、これらの根本的な構造改革に加えて、TD(タイトル・ディスクリプション)の綿密な設計や内部リンクの最適化、さらには正しいHTMLマークアップの適用といったテクニカルSEOの課題も網羅的に解消されました。このように、ユーザーの回遊性を高めるUI改善と、検索エンジンの評価を最大化させるSEO対策が完全に融合し、高い相乗効果を生み出すウェブ戦略が具現化されています。

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Point.08

改善効果検証PDCA

リニューアルの実装後は、単発のサイト改修で終わらせず、中長期的に強いサイト運営体質を維持・強化するための継続的な効果検証(PDCA)が行われました。月次での詳細なアクセスログ解析を通じて、UI改善の効果を定量的に測定し、そこから得られた新たな課題に対して即座に対応策を実行するというサイクルがしっかりと回されています。

実装後の初動検証では、UI/UXとSEOの抜本的な見直しにより、サイト全体の回遊性に関する指標が大きく改善するという確かな成果が確認されました。たとえば、「黄金の味」ブランドページにおいて、対象となる製品ページをスリムに整理したにもかかわらず、ページビュー数の減少は最小限(約1割減)にとどまりました。それと同時に、エンゲージメント率や平均セッション継続時間といったユーザーの質的な指標の向上に大きく寄与しています。

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改善効果検証PDCA1

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改善効果検証PDCA2

一方で、検索結果の確実な上位表示という本来の狙いについては、実装直後の段階ではまだ完全に実現しきれていない部分も見受けられました。こうした新たな課題に対しては決して放置せず、検索の受け皿となる「旨にんにく」や「さわやか檸檬」の専用ページを復活させるといった追加のSEO施策が即座に立案・実行されています。定期的な報告会を通じたKPIのフォローアップと進捗確認を徹底することで、データに基づいた客観的な評価が可能となりました。PDCAサイクルを組織に深く定着させることで、ユーザーの行動変化や検索エンジンのアルゴリズム変動に応じた、迅速かつ柔軟なサイト改修が実現しています。

■運用改善PCDCAポイント
・回遊性指標が大幅に改善し、ユーザーのサイト内エンゲージメントが向上
・検索上位表示の遅れに対し、製品ごとの専用ページを復活させる追加施策を即座に立案
・月次のログ解析と定期的な報告会を通じ、データに基づくPDCAサイクルを運用定着

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改善効果検証PDCA3

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改善効果検証PDCA4

まとめ

本プロジェクトは、エバラ食品工業という日本を代表する大手食品メーカーが、自社の主力ブランド「黄金の味」の抱えるデジタル領域の課題に正面から向き合った重要なケーススタディです。誰もが知る国民的な商品でありながら、「ブランドページが検索結果で上位表示されない」という深刻な課題を抱えていた事実は、ブランドの知名度だけではWebマーケティングでの成功が保証されないことを示しています。同社がその圧倒的な知名度に甘んじることなく、抜本的なサイト構造の見直しに踏み切った熱意と決断力は、非常に高く評価されるべきでしょう。

プロジェクトの進行プロセスも極めて論理的かつ徹底されています。まず、専門家によるヒューリスティック評価でUIの欠陥を洗い出し、アクセスログ解析によってユーザーの行動データを定量化しました。さらに、競合他社のみならず異業種の先進サイトをベンチマークし、実際の被験者テストを通じて提供側とユーザーの認識ギャップを浮き彫りにしています。これらの多角的な調査結果をもとに、小手先のデザイン改修ではなく、ディレクトリ構造からの見直しや、ユーザーニーズに沿ったナビゲーションの再構築といった根本的な改善策が導き出されました。

特に注目すべきは、UI/UXの向上とSEO対策を完全に連動させている点です。回遊性を高めるための階層構造の変更が、同時に検索エンジンへの正しい情報伝達(SEO強化)につながるよう設計されています。また、リニューアルをゴールとせず、実装後もログ解析を通じて効果を検証し、新たな課題(特定商品の検索受け皿不足など)に対して即座に改善策を打つというPDCAサイクルを組織に定着させています。

長年にわたり愛されるブランドの資産を守りつつ、デジタル時代に最適化された顧客接点を創出するためのこの取り組みは、緻密な調査とデータに基づく仮説検証の繰り返しによって成り立っています。大手企業が自らの弱点を客観的に受け入れ、UIUXとSEOを主軸としたWebマーケティングの最適化に真摯に取り組む姿勢は、多くの企業が学ぶべき優れた成功モデルといえるでしょう。

Output

アウトプット

サイトイメージPC
サイトイメージ モバイル
「黄金の味」および「エバラ焼肉部」

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