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住宅ローンサイトのUI/UXおよびSEO改善
検索流入を増やし、見やすく安心・選びやすいサイトへ
Client
旭化成ホームズフィナンシャル株式会社(旧:旭化成モーゲージ株式会社)は、旭化成グループの一員として、質の高い金融サービスを提供する企業です。
ヘーベルハウスで新築住宅を建設されるお客様専用の長期固定金利住宅ローン「ロングライフ住宅ローン」を専門に取り扱っています。マイホームという夢の実現と、そこから始まるお客様の暮らしを、将来も安心な住宅ローンと損害保険、生命保険によってサポートしています。「暮らしのロングライフ」の実現を目指し、お客様の人生を長く見守る視点でサービスを展開しています。
Result
直帰率の改善と問い合わせ件数の増加を実現しました。
Solution
Overview
本プロジェクトは、大手ハウスメーカー系列の住宅ローン販売会社のコーポレートサイト兼サービスサイトのリニューアルを目的としています。リニューアル前の最大の課題は、ハウスメーカーの営業担当者からの紹介がなければ、お客様が系列会社の住宅ローンの存在を知る機会がほとんどないという状況でした。そのため、お客様自身が自力で検索エンジンから見つけられるように、SEO施策を導入することが急務となっていました。また、スマートフォンからも閲覧しやすいようにレスポンシブ対応を行うことも必要とされていました。これらの課題を解決し、Webサイトを新たな販売チャネルとして確立することが強く求められていました。
Process
Point.01
ペルソナ・CVシナリオ設計では、Webサイトを訪れるユーザーの属性や検討フェーズを細かく分析し、5つのユーザー像(A〜E)を設定しました。具体的には、「営業マンと接触してサイトに訪問した個人(A)」「ハウスメーカーを調べていてサイトに流れ着いた個人(B)」「新築住宅購入のために住宅ローンを検討している給与所得者(C)」「同会社経営者(D)」「既存のお客様で繰り上げ返済を検討している個人(E)」となります。
この中でも特に、ユーザーボリュームが大きく、集客とコンテンツ次第で申し込みに直結する可能性が高いAおよびBのユーザーを優先度の高いターゲットとして位置づけました。これらのユーザーは、住宅ローンのメリットや金利、申し込みの流れを知りたいという初期のニーズを持っています。
CV(コンバージョン)シナリオの設計においては、各ペルソナがランディングしてからコンバージョンに至るまでのプロセスを可視化しました。例えば、Aのユーザーに対しては、トップページから商品の概要説明や金利情報を確認させ、返済シミュレーションを通じて具体的なイメージを持たせる工夫を施しています。その上で、詳細案内資料のダウンロードや営業マンへの電話相談へと導くシナリオを描きました。
既存顧客であるEのユーザーに対しては、トップページから「ご返済中の皆様へ」のページへスムーズに誘導し、繰り上げ返済の手続きやQ&Aコンテンツを提供することで、顧客満足度を高める設計としています。
ユーザーのニーズや検討度合いに応じた適切なコンテンツ配置と導線設計を行うことで、サイト全体のコンバージョン率向上を目指しました。

ペルソナ・CVシナリオ1

ペルソナ・CVシナリオ2

ペルソナ・CVシナリオ3

ペルソナ・CVシナリオ4
Point.02
ヒューリスティック評価では、ユーザビリティの専門家が独自の視点と経験に基づき、サイト全体に潜む課題を抽出しました。ナビゲーション、分類・サイト構造、サイト内検索、フォーム・入力項目、デザイン・画像、レイアウト・段組、文章・用語、信頼感・安心感など、11のチェック分類に沿って多角的な評価を実施しています。
評価の結果、共通ヘッダー、トップページ、全ページ共通、下層ページ、入力フォームの各カテゴリにおいて、合計25項目の課題が浮き彫りになりました。例えば、ナビゲーションの課題として、トップページとその他のページでヘッダーが統一されておらず、別サイトに移動したとユーザーに誤解させる恐れがある点が指摘されました。また、信頼感・安心感の観点からは、初めて訪れたユーザーに対して実績や実力を示す定量的な情報(創業年や利用実績など)がファーストビューに不足しているという問題が挙げられています。
フォームや入力項目に関しても、ユーザーの離脱を招く要因が多数見つかりました。
入力完了までのステップ数を示すプログレスバーが存在しないことや、入力必須項目と任意項目の区別が直感的に分かりにくいことなどがその代表例です。さらに、入力エラーが発生した際に、エラー箇所へ自動的に遷移しないため、ユーザーに修正の手間を強いている点も改善すべき課題として報告されました。
これらの抽出された課題に対しては、重要度と修正難易度を星の数で評価し、具体的な改善の方向性と他社サイトの優れた参考例を提示することで、後のワイヤーフレーム制作へと繋げる強固な基盤を構築しました。
重要度の高い課題例
・トップページと下層ページでヘッダーが共通化されておらず、サイトの統一感を損なっている。
・ファーストビューに実績や安心感を与える情報がなく、新規ユーザーの離脱を招いている。
・フォームに入力ステップを示すプログレスバーがなく、ユーザーに心理的な負担を与えている。
・入力必須項目と任意項目の区別が分かりにくく、入力例の提示も不十分である。
・セキュリティ証明(SSL等のロゴ)が目立たず、個人情報入力に対する安心感が欠如している。

ヒューリスティック評価1

ヒューリスティック評価2

ヒューリスティック評価3

ヒューリスティック評価4

ヒューリスティック評価5
Point.03
SEO改善のステップでは、ユーザーが検索エンジン経由でサイトを見つけられる状態を目指し、サイト内部の最適化を徹底して行いました。特に、対象となるターゲットが検索しそうなキーワード(「住宅ローン」「長期固定金利」「ヘーベルハウス」など)を戦略的に選定し、それらを反映させたタイトル、メタディスクリプション、およびH1タグの設定を各ページに対して実施しました。
具体的には、トップページのタイトルを「ヘーベルハウス住宅ローンは旭化成モーゲージ」とし、ディスクリプションには「長期固定金利」「低負担・低コスト」といった強みを盛り込みました。また、各商品ページ(VコースやKコースなど)においても、その商品の特徴が検索結果の画面で明確に伝わるように個別のメタ情報を設定しています。
これらの内部SEO施策と、サイトストラクチャの再設計を組み合わせた結果、検索エンジンからの評価が向上しました。
のちのアクセスログ解析の結果にも表れている通り、「住宅ローン」を含むキーワードの平均掲載順位が98位から77位へ、「金利」を含むキーワードが98位から70位へと上昇するなど、着実な順位改善が見られました。
これら一連の改善により検索流入の基盤が整備され、営業担当者の紹介に依存しない新しい集客チャネルの確立に大きく貢献しています。

SEOタグ構造設計
Point.04
サイトマップ・ワイヤーフレーム制作のステップでは、これまでのペルソナ設計、ヒューリスティック評価、およびSEO改善の要件を統合し、実際の画面設計へと落とし込みました。サイトマップの再構築においては、SEOキーワードの構造に合わせると同時に、住宅ローンという複雑な商品をユーザーが理解しやすいような階層設計を心がけました。
優先順位の高い「営業マンと接触してサイトに訪問した個人」や「ハウスメーカーを調べていて流れ着いた個人」の視点を強く意識しています。トップページにおいては、ファーストビューに「長期固定の低金利で安全安心な住宅ローンを提供します」という明確なメッセージを配置し、利用実績などの安心感を与える要素を追加しました。また、複数の商品(Vコース、Kコースなど)の違いをユーザーが一目で比較・理解できるように、商品一覧の見せ方を工夫し、各コースの詳細ページへの導線をわかりやすく設計しています。
下層ページにおいても、冗長になりがちな文章はナンバリングを用いて整理し、視認性を高めました。さらに、ユーザーが抱く疑問や不安を解消するための「選ばれる理由」や「証券化住宅ローンとは」といったコンテンツを効果的に配置し、コンバージョン(資料ダウンロードや電話相談)へとスムーズに誘導するレイアウトを構築しています。これにより、ユーザーの迷いを減らし、目的の情報へ最短でたどり着ける優れたUI/UXを実現しました。

サイトマップ・コンテンツ優先度

画面設計ワイヤーフレーム1

画面設計ワイヤーフレーム2

画面設計ワイヤーフレーム3
Point.05
今回のアクセスログ解析は、効果検証とさらなる改善を目的としてリニューアル前後でのユーザーの行動変化や検索クエリの推移を定量的に評価しました。
リニューアル前のデータ分析により、初回訪問の翌日に再訪するユーザーが一定数いるものの、2日経過すると再訪率が急落するという傾向が判明し、初回訪問から2回目の再訪を促す施策が重要であるという仮説が立てられました。
流入元の分析からは、自然検索(オーガニックサーチ)からの流入が全体の約64%を占めており、SEO対策の重要性が再確認されています。
リニューアル後の効果測定では、デスクトップおよびモバイルの双方において、1セッションあたりのページビュー数が増加し、サイト内での回遊性が向上したことが確認されました。
特に、新規ユーザーの直帰率が改善しており、リニューアルによるコンテンツの最適化が功を奏したと考えられます。
行動フローの分析では、リニューアル前は金利情報ページ間の遷移が目立ち、実際の商品ページへの流入が少ないという課題がありました。しかし、リニューアル後には、金利ページから商品ページへ、または商品ページから金利ページへといった、理想的な相互遷移が実現できていることが分かりました。これにより、ユーザーが住宅ローンを検討する上で必要な情報をスムーズに収集できる構造へと改善されたことが証明されています。
一方で、商品一覧ページの閲覧数が依然として少ないという新たな課題も発見されました。これに対しては、「商品のご案内」という抽象的なメニュー名を「住宅ローン商品のご案内」のように具体化し、ユーザーが直感的に目的のコンテンツを認識できるようにするなどの改善案が提示されています。
■主な気づき・伸びしろ例
・リニューアル後、新規ユーザーの直帰率が改善し、セッションあたりのページビュー数も増加した。
・特定のキーワード(「住宅ローン」「金利」など)の検索順位が上昇し、SEO施策の効果が表れている。
・リニューアルにより、金利ページと商品ページ間の理想的な相互回遊が実現した。
・初回訪問から2日目以降の再訪率が急落するため、再訪を促すフォロー施策が有効である。
・メニューのラベリング文言を具体化することでさらなる回遊促進余地がある。

アクセスログ解析1

アクセスログ解析2
住宅ローンは、多くの人にとって人生で最も大きな買い物であるマイホーム購入に付随する、極めて重要な決断です。そのため、住宅ローンを提供する企業のWebサイトは、単なる商品のカタログではなく、ユーザーが抱く不安を払拭し、確かな信頼感と安心感を与える役割を担う必要があります。金利の仕組みや返済計画、複雑な手続きなど、専門的で難解な情報をいかにわかりやすく伝え、ユーザーの意思決定をサポートできるかが、サイトの価値を大きく左右します。
このような背景において、ヒューリスティック評価を用いた事前の課題洗い出しと、CVシナリオを通じた緻密な画面設計を行うサイトリニューアルの重要性は計り知れません。専門家の目によるヒューリスティック評価を実施することで、制作側が見落としがちなナビゲーションの不備や、ユーザーにストレスを与えるフォームの欠陥などを客観的に把握することが可能になります。これにより、単なるデザインの刷新にとどまらず、ユーザーにとって真に使いやすいUI(ユーザーインターフェース)の基盤を築くことができます。
ペルソナの深い理解に基づくCVシナリオの策定は、サイトの目的を達成するための要です。ユーザーがどのような状況でサイトを訪れ、どのような情報を求め、最終的にどのような行動を起こすのかを予測することで、最適なタイミングで必要なコンテンツを提供できます。本プロジェクトのように、トップページで商品の全体像をわかりやすく提示し、詳細な金利情報やシミュレーションへと誘導し、最終的なお問い合わせや資料請求に結びつける導線設計は、このシナリオの賜物です。
これらのUI/UX改善をSEO施策と連動させることで、サイトは強力な営業ツールへと進化します。ユーザーが求める情報を整理して発信することは、検索エンジンからの評価向上にも直結します。結果として、営業担当者からの紹介だけでなく、Webサイト自体が自立して見込み客を集め、理解を深めさせ、成約へと導く新たなチャネルとなるのです。
人生の大きな決断を支えるWebサイトだからこそ、ユーザーの視点に立ち返り、潜在的な課題を先回りして解決する周到な設計が不可欠です。事前の緻密な分析とシナリオに基づくサイトリニューアルは、企業の信頼性を高め、ビジネスの成果を最大化するための極めて有益なプロセスだと言えます。
Output


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