多ターゲット向けLPパターン制作と運用工数削減の構造設計

約300種のLPをシステム化し、制作と運用を効率化

車査定・車買取JCM

Client

クライアント

株式会社JCMは、1984年に日本中古自動車販売協会連合会や大手企業・金融機関などの出資により設立された自動車流通の総合企業です。全国の自動車関連事業者向けにクラウド型管理システム「JOCAR」を提供するほか、官公庁や大手企業など1,700社以上と提携した自動車の買取・流通事業を展開しています。また、「カーセンサー」の総代理店事業や海外赴任サポート事業なども手がけ、社会に必要なモビリティサービスを提供し続けています。

会社名
株式会社JCM
事業内容
JOCAR事業(クラウド型管理システムの提供)・ 自動車流通事業(提携先紹介による自動車の買取および供給)・広告事業(「カーセンサー」総代理店など)・グローバルサポート事業(海外赴任サポートなど)・自動車登録代行事業、自動車リビルト部品事業
資本金
3億円
社員数
245名

Result

プロジェクト成果

約300の提携先別LPを容易に生成・管理できるシステムを構築し運用工数を削減。

Solution

関連ソリューション・サービス

Overview

プロジェクトの背景

本プロジェクトは、福利厚生として提供している車買取サービスのLPにおいて、問い合わせ数の増加を目的として開始されました。
既存のLPはデザインが長年放置されており、スマートフォンにも対応していないという課題を抱えていました。 また、ターゲットが一般家庭から高所得者、弁護士、法人業者まで幅広く、提携先企業も約300社に上ります。
提携先ごとに異なるキャンペーンや特典を出し分ける必要があり、運用が極めて煩雑になっていた点も大きな問題です。さらに、LPと申込フォームが別ドメインであったため、デザインの刷新と同時に、運用リソースを削減するシステム構築が求められていたのです。

Process

「コンサル型制作・開発」の
取り組み内容

Point.01

要件定義

プロジェクトの初期段階では、クライアントが抱える多様な課題と要望を詳細にヒアリングし、リニューアルに向けた要件定義を行いました。
既存のLPはスマートフォンに未対応であり、申し込みフォームも別システムで動いているなど、管理が分散している状態でした。
そこで、ユーザーの利便性向上と管理の効率化を目指し、LPと申し込みフォームを一体化させることを基本的な要件として固め、同時に、適切に機能していなかったアクセス解析の環境整理も要件に盛り込んでいます。

ターゲット層が一般の個人から高所得者、弁護士、法人業者までと非常に多岐にわたるため、エンドユーザーに対してどのような強みを訴求すべきかを整理しました。
その結果、まずは基本となるデザインパターンを「一般汎用」「高所得者向け」「弁護士向け」「業者・代協向け」の4種類に分類し、それぞれのターゲットに最適なメッセージやビジュアルを定義しています。

たとえば、高所得者向けには長期保証や安心感を強調し、業者向けには出張買取や高い在庫回転率の実績をアピールするといった具体的な方向性を決定しました。
さらに、本プロジェクトの要である「提携先ごとの専用LPの提供」について、複雑なパターンをシステム要件に落とし込みました。
約300社に及ぶ提携先からのアクセスを流入元ごとに自動で判別し、ヘッダーの提携先名や文言を個別に表示させる仕組みを検討しています。

提携先によって「商品券1万円」「ANAマイル」といった特典内容やキャンペーンの実施有無が異なるため、これらを計24の特典パターンとして整理しました。
デザインパターンと特典パターン、さらには複数種類の申し込みフォームを自在に組み合わせて出力できるよう、システム側の柔軟性が強く求められました。
これらを実現するため、CMSにはWordPressを選定しました。

カスタム投稿機能とカスタムフィールドを活用することで、ベースとなるパターンに対して画像やテキスト、キャンペーンのバナーなどを差し替えるだけで、容易に専用LPを生成できる仕様を策定しています。このように、膨大なパターン制作をシステム的に解決するための構造設計を綿密に行うことで、プロジェクトの土台を築きました。

要件定義1 イメージ

要件定義1

要件定義2 イメージ

要件定義2

要件定義3 イメージ

要件定義3

Point.02

LP制作・リダイレクト構造設定

要件定義で定めた方針に基づき、実際のLP制作とシステムの構築、そして重要なリダイレクト構造の設定へと移行しました。

LPのデザイン制作においては、ターゲットごとに最適化された4つの基本パターンのワイヤーフレームを作成し、ビジュアルへの落とし込みを行いました。
各ターゲットが重視するポイントをファーストビューに配置し、企業としての信頼感を示す提携実績や株主情報、そして具体的な買取実例や査定の手順などを分かりやすく構成しています。
また、個別の専用LPにおいて、キャンペーン情報や特典画像の出し入れを自在に行えるよう、WordPressを用いた開発を進めました。これにより、管理画面からチェックボックスやテキスト入力を操作するだけで、提携先ごとに異なるヘッダー画像や特典バナーを瞬時に切り替えて表示させることが可能になりました。
このシステム化により、キャンペーンの差し替えにかかる運用工数は劇的に削減されています。

さらに、本プロジェクトにおいて技術的なハードルとなったのが、リダイレクト構造の設計です。
新しく専用のディレクトリを構築してLPを展開するため、提携先が使用している既存のバナーリンクやチラシのQRコードからのアクセスを、適切に新LPへと誘導する必要がありました。
約300社におよぶ提携先の既存URLと新URLのマッピングリストを作成し、ユーザーにストレスを与えることなく、確実に対象となる専用ページへとリダイレクトさせる設定を施しました。

同時に、申し込みフォームの連携についても慎重な設計が求められました。既存のフォームシステムを活かしつつ、新しいLPとシームレスに連携させるため、ドメイン間でのリダイレクトループ(無限ループ)が発生しないようシステム側の設定を調整しています。インラインフレームでの埋め込みや、フォーム自体のURL変更といった複数の選択肢の中から、工数やデータ収集の確実性を天秤にかけ、最も安全で効率的な連携方法を採用しました。
このように、フロントエンドの視覚的な最適化だけでなく、インフラ部分の構造設計を緻密に行うことで、膨大なパターンのLP群を安定稼働させる仕組みを完成させました。

画面設計ワイヤーフレーム制作1 イメージ

画面設計ワイヤーフレーム制作1

画面設計ワイヤーフレーム制作2 イメージ

画面設計ワイヤーフレーム制作2

画面設計ワイヤーフレーム制作3 イメージ

画面設計ワイヤーフレーム制作3

デザイン・コーディング1 イメージ

デザイン・コーディング1

デザイン・コーディング2 イメージ

デザイン・コーディング2

デザイン・コーディング3 イメージ

デザイン・コーディング3

デザイン・コーディング4 イメージ

デザイン・コーディング4

リダイレクト設計1 イメージ

リダイレクト設計1

リダイレクト設計2 イメージ

リダイレクト設計2

まとめ

ターゲットがBtoC(一般消費者)からBtoB(法人・事業者)まで幅広くまたがるサービスにおいて、LPのパターンを個別に制作することはマーケティング戦略上、極めて重要です。なぜなら、個人の生活者と、法人の担当者では、抱える課題やサービスに求める価値が全く異なっているからです。
ターゲットごとにLPのパターンを分け、それぞれの悩みやニーズに直結する強み(高額買取の実績、手続きの確実性、在庫回転率の高さなど)を適切に訴求することで、直帰率を防ぎ、コンバージョン率(CVR)を大きく引き上げることが可能になります。さらに、流入元である提携先名や独自の特典をファーストビューで提示することは、ユーザーに対する強い安心感と動機付けとなります。結果として、これは広告費用の対効果(ROAS)を最大化する上で不可欠な要素です。
しかし、LPのパターンを細分化することは、同時に制作や運用のコストが膨大になることを意味します。キャンペーンの変更や提携先の追加が発生するたびに、数百ページを手作業で修正していては、運用担当者のリソースがすぐに枯渇してしまうでしょう。 そこで重要になるのが、運用フェーズの工数をあらかじめ加味した構造設計です。
本プロジェクトのように、CMSの機能を利用してデザインの枠組みと変動するコンテンツ(特典バナーや提携先名)を分離し、管理画面から容易に制御できる仕組みを構築することで、運用の自動化と大幅な省力化が実現するのです。

適切なターゲット訴求によるフロント側の「マーケティング効果の最大化」と、システム的な構造設計によるバックエンド側の「運用コストの最小化」。
この両輪を成立させることが、多種多様なターゲットに向けた複雑なWebプロジェクトを成功に導く最大の鍵といえます。

Output

アウトプット

サイトイメージPC
サイトイメージ モバイル
車査定・車買取JCM

Webリニューアル・Webマーケティングの強化のご相談・ご依頼など、
売上アップに関することは、当社コンサルタントにお気軽にご相談ください。

Consulting Specialist

百戦錬磨コンサルタント
対応します!

お問い合わせ