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大規模イベントホール国際会議場のWeb全面刷新
ターゲット別の導線整理とスマホ最適化で集客向上
Client
株式会社大阪国際会議場(グランキューブ大阪)は、大阪を代表する大規模な国際会議場やイベントホールを提供する企業です。施設内には最大2,754名を収容できるメインホールのほか、各種会議室、展示場、セミナー会場を備えています。国際的な会議から企業の研修、展示会、コンサートまで、多種多様なニーズに対応可能な充実した設備が特徴です。イベント主催者の負担を軽減し、スムーズな運営をサポートする各種サービスも展開しています。
Result
スマホサイト新設とPCリニューアルにより訪問者数が対前年2.8倍、問合数1.3倍に増加。
Solution
Overview
Process
Point.01
専門家の視点からPCサイトの使い勝手を評価するヒューリスティック調査を実施し、サイトの現状と課題を可視化しました。評価は「極めて優秀(A)」から「致命的な問題あり(E)」までの5段階で行い、グランキューブ大阪の総合評価は「標準的(C)」という結果になりました。致命的な欠陥はないものの、ユーザーの目的達成を阻害する具体的な要因が複数存在している状態です。
調査は全34項目にわたり、ナビゲーション、分類・サイト構造、フォーム・入力項目、デザイン・画像、レイアウト・段組、文章・用語、信頼感・安心感、整備状況、システムといった多角的な観点から分析を行いました。対象ページも、トップページだけでなく、「催事主催者の方」「ご来場のお客様」という異なる二つのターゲット層に向けた各下層ページを網羅的にチェックしています。
特に目立った課題として、サイト全体の構造が複雑になり、ユーザーが現在位置を見失いやすい点が挙げられます。しかし、全体を通してみると、大規模なシステム改修を必要とする致命的なエラーは少なく、テキストの文言見直し、画像の差し替え、リンクの適切な設定、パンくずリストの追加といった軽微な修正で対処可能な項目が多くを占めていました。
これらのUI/UX改善を速やかに実装するだけでも、見込み客が迷わず目的の情報にたどり着き、最終的な問い合わせや利用申し込みにつながりやすいサイトへと大きく生まれ変わることが期待できます。
■調査で見つかった重要度高い課題例
・トップページ画像のミスマッチ: メイン画像が巨大なホールの写真に偏っており、少人数向けのリーズナブルな会議室も存在することが伝わりにくい。
・料金表の提供形式: 施設の利用料金がPDFでしか提供されておらず、ウェブページ上で直接閲覧できないため利便性が低い。
・各フロアページからの料金確認導線不足: 各会議室の紹介ページから該当する料金表へのリンクが分かりづらく、料金の確認が困難になっている。
・メニュー名によるミスリード:「事例とお見積り」というメニュー名でありながら、実際には単なる料金例が掲載されており、ユーザーの期待と内容がずれている。
・縦に長すぎるページ構成: 備品のご案内やご利用案内などのページが極端に縦長であり、冒頭にページ内リンク(目次)がないため全体像を把握できない。

ヒューリスティック評価1

ヒューリスティック評価2

ヒューリスティック評価3

ヒューリスティック評価4

ヒューリスティック評価5
Point.02
グランキューブ大阪のウェブサイトをより競争力のあるものにするため、大阪エリアで競合となる「マイドームおおさか」「ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター」「梅田スカイビル」の3サイトを対象にベンチマーク評価を実施しました。各サイトの優れた点を分析し、自社サイトに不足している要素を抽出することが目的です。
調査の結果、トップページおよびサイト全体に関する要素が7件、施設紹介・サービス関連が5件、お問い合わせ関連が2件、アクセス情報が1件の、合計15件の参考要素を洗い出しました。競合他社のサイトは全体的にオーソドックスで分かりやすい構成を採用していますが、グランキューブ大阪と比較すると、見込み客の関心を惹きつけ、安心感を与えるための工夫が細部に施されています。
顕著な違いとして、競合サイトはトップページに「収容人数」「広さ」「料金の割引率」といった具体的な数字を大きく配置し、アイキャッチ効果を高めるとともに施設の規模感を直感的に伝えています。対して対象サイトは数字情報が乏しく、やや抽象的な印象を与えていました。また、競合は過去の利用企業名や「リピーター率80%」といった統計データを実績として掲載し、新規顧客の信頼を獲得する手法を定石として取り入れています。
さらに、「はじめてご検討の方へ」といった初心者向けの専用導線を用意し、検討のハードルを下げる配慮も見られました。
これらの競合が実践している優れた要素を積極的に取り入れることで、問い合わせ数の増加や成約率の向上が見込めます。
■調査で見つかった重要度高い課題例
・具体的な数値アピールの欠如: トップページに収容人数や広さなどの具体的な数字がなく、施設のスケールや強みが直感的に伝わらない。
・初回利用者への配慮不足: 初めて利用を検討する主催者に向けた「はじめての方へ」などの専用案内ページや導線が用意されていない。
・問い合わせへの誘導不足: 施設紹介ページの最下部に問い合わせボタンがなく、ユーザーが閲覧を終えた後に次のアクションを起こしにくい。
・料金ページにおける視覚的要素の不足: 料金表がPDFのみで構成され、利用シーンを想像させるような写真や補足説明が欠けている。
・利用実績の不透明さ: 過去にどのような企業や団体が利用したか、あるいは年間利用者数などの実績データが掲載されておらず、信頼感の訴求が弱い。

競合ベンチマーク評価1

競合ベンチマーク評価2

競合ベンチマーク評価3

競合ベンチマーク評価4
Point.03
検索エンジンからの自然流入を最大化するため、サイト内部の構造やHTMLタグの最適化を詳細に定めたSEO内部改善指示書を作成しました。従来のサイトでは、検索エンジンの評価ロジックの変化に対応しきれず、特にロングテールキーワードでの集客に課題を抱えていました。
まず、各ページの核となる
次に、サイト内の階層構造を検索エンジンのクローラーに正確に伝えるため、全ての下層ページにパンくずリストの設置を義務付けました。これにより、クローラビリティが向上するだけでなく、ユーザーにとっても現在位置が分かりやすくなります。また、見出しタグ(

SEO内部改善指示書1

SEO内部改善指示書2

SEO内部改善指示書3
Point.04
スマートフォンからのアクセス増加というユーザー環境の劇的な変化に対応するため、スマホ専用サイトを新規構築するための要件定義書を策定しました。分析の結果、特に「催事主催者」のページにおいてスマホ経由の閲覧がPCを超えており、既存のPC向けレイアウトでは文字が小さく、リンクがタップしづらいといった深刻な機会損失が発生していることが判明しました。
このプロジェクトのポイントは、単なるPCサイトの縮小版ではなく、スマホユーザーの文脈に合わせた最適な情報設計を行うことです。業種別、目的別、規模別といった多様なニーズに対応するナビゲーションを再構築し、料金表や利用シーンなどのコンテンツへの到達を容易にします。また、画面サイズが限られるスマホにおいて、施設の魅力を最大限に伝えるため、最新のトレンドを反映した動的な表現やグラフィックを考慮したデザインを採用します。
スケジュールとしては、11月のキックオフから始まり、画面設計(ワイヤーフレーム作成)、主要画面のグランドデザイン作成とベースコーディング、約15種類のテンプレート制作、そしてWordPressを用いた約70ページに及ぶ各ページへの適用を2月下旬の公開に向けて進行する計画を立てました。公開前には、iPhone(iOS)やAndroidの複数機種・複数ブラウザを用いた入念な実機テストを実施し、あらゆる環境で表示崩れや動作不良が起きないことを確認します。このように、ユーザーファーストの視点に立った要件定義を通じて、スマートフォン経由での顧客獲得を強力に推進します。

スマホサイト制作要件定義書例
Point.05
本プロジェクトは、PCサイトの全面的なリニューアルとスマホ専用サイトの新規制作を両輪で進める大規模な改修です。旧サイトでは、コンテンツの継ぎ足しによって情報が乱立し、主催者と一般来場者という目的が全く異なるユーザー層の導線が混在していました。
PCサイトのリニューアルにおいては、「集客」「ナビゲーション」「デザイン」の3つの軸でアプローチしました。ナビゲーション面では、グローバルメニューを刷新し、来場者と主催者の入り口を明確に分離することで、回遊性を抜本的に向上させました。デザイン面では、「国際性と多様性」という施設のコンセプトを表現しつつ、トレンドを押さえた洗練されたビジュアルを採用し、企業や団体に対する信頼感と安心感を強く訴求する構成に変更しました。また、料金や備品などの重要なコンテンツへ直感的にアクセスできるよう、UIを大きく改善しています。
並行して制作したスマホサイトでは、限られた画面領域で最大の効果を発揮するレイアウト最適化を実施しました。
画像の上にテキストが被って読みにくかった部分を分離し、見出しと本文のコントラストを強調することで視認性を高めました。さらに、指でのタップ操作を前提とした大きなボタンの配置や、各ページへのリンクナビゲーションの追加、スムーズに電話がかけられる設計など、スマートフォンならではのユーザー体験(UX)を追求しています。
両デバイスで一貫したブランドメッセージを発信しながらも、それぞれの利用シーンに最適なインターフェースを提供することで、全体のコンバージョン率底上げを狙います。

制作ページリスト

新デザイン要点1

新デザイン要点2

PC新サイトデザイン1

PC新サイトデザイン2

PC新サイトデザイン3

スマホサイトデザイン
Point.06
抽出された49項目の改善事項のうち、優先度の高い32項目の実装を完了しました。
通常、効果が現れるまでに時間を要するSEO対策ですが、今回は内部構造の抜本的な改善が即座に検索エンジンに評価され、開始早々から劇的な変化を見せました。注力した10の検索キーワードのうち、「大阪 催事場」で1位を獲得するなど、7つのワードで順位が上昇し、極めて順調な推移を記録しています。また、最大の課題であったスマートフォン向けサイトの新設とターゲット別導線の整理が功を奏し、リニューアル後の見込客訪問者数は対前年比で2.8倍に急増しました。
これは、潜在的なニーズを持っていたスマホユーザーを確実に取り込めるようになった結果と言えます。

実装進捗と成果初速1

実装進捗と成果初速2
グランキューブ大阪のような大型商業施設のウェブサイトは、イベントを開催したい「催事主催者」と、イベントに参加する「一般来場者」という、目的もリテラシーも全く異なるユーザー層が同時にアクセスするという特殊な性質を持っています。このような環境下において、両者が迷うことなく必要な情報にたどり着ける優れたUI/UXの設計は、施設運営の生命線とも言えます。
本事例におけるサイト改善の重要性は、単なる見た目の刷新にとどまらず、ユーザーの行動心理に基づいた情報の再構築を行った点にあります。ヒューリスティック評価や競合ベンチマークを通じて浮き彫りになった、「料金が探しにくい」「実績が見えない」といったユーザーの不満を、明確な導線と魅力的なコンテンツで解消しました。さらに、SEO内部対策を徹底し、検索エンジンが正しくサイト構造を理解できるようにすることで、幅広い検索ニーズからの流入を確実なものにしています。
そして何より、スマートフォンからのアクセスが過半数を占める現代において、スマホサイトの新設は最も重要な施策でした。閲覧環境に最適化されたストレスのない情報体験を提供することで、結果として見込客の訪問者数が前年比2.8倍に跳ね上がるという明確なビジネス成果につながりました。ターゲットが多岐にわたる施設ほど、緻密なユーザー分析に基づいたUI/UX改善と、デバイス特性に応じた的確な情報提供が不可欠であることを、本プロジェクトの実績が力強く証明しています。
Output


Webリニューアル・Webマーケティングの強化のご相談・ご依頼など、
売上アップに関することは、当社コンサルタントにお気軽にご相談ください。
Consulting Specialist