UI/UXとSEO構造リニューアルで全方向の改善

ユーザ行動観察が決め手!CVR125%を実現

不動産情報サイト アットホーム

Client

クライアント

1967年創業の不動産情報サービス企業です。不動産会社間情報流通サービス(ATBBなど)や、消費者向け不動産情報サイト「アットホーム」の運営、業務支援ツール等の開発・提供を行っています。全国5万店以上(2014年時点では約5.2万店)の加盟店ネットワークを基盤とした地域密着型の情報提供に強みを持ちます。

会社名
アットホーム株式会社
事業内容
不動産会社間情報流通サービス事業、消費者向け不動産情報サービス事業、不動産業務支援サービス事業
資本金
1億円
社員数
1,817人

Result

プロジェクト成果

CVR改善とSEO構造課題をリニューアル時に踏襲。CVR25%上昇、直帰率12%抑制の改善へ。

Solution

関連ソリューション・サービス

Overview

プロジェクトの背景

当時、同社のスマートフォンサイトは流入数やPV数が増加傾向にあったものの、最終的な成果である反響数(コンバージョン数)が伸び悩み、CVR(コンバージョン率)の低迷が課題となっていました。ユーザーからは競合他社サイトと比較して「使いにくい」という声も聞かれ、ユーザビリティの不備による機会損失が発生していました。特に主要導線である「物件一覧ページ」と「物件詳細ページ」において、検索機能の使い勝手や比較検討情報の見せ方が劣っており、リピート利用が定着していない状況でした。そこで、客観的な評価に基づくUI/UX改善を行い、離脱率の改善とCVRの大幅な向上を目指す全方向で改善するサイトリニューアルプロジェクトが始動しました。

Process

「コンサル型制作・開発」の
取り組み内容

Point.01

ヒューリスティック評価による現状分析

ヒューリスティック評価はサイトやアプリUIのネガティブチェックにあたるもので、ユーザがつまづきやすい箇所や意図しない離脱につながる課題を徹底的に洗い出す、認知心理学に基づく調査手法です。
本プロジェクトで直帰率を12%改善(41%→36%)させた要因として、トップページおよびサイト全体(共通ヘッダー・フッター等)に対して行われた具体的な改修ポイントも
本調査で抽出した要素が多く含まれています。
トップページ単体のデータは正確に取得できていないものの、サイト全体に共通する「ナビゲーション」や「リピーター対策」の強化が、直帰率の改善に寄与したといえます。
具体的な改善点は以下の通りです。

1. 共通ヘッダーの設置と機能強化(ナビゲーション改善)
ユーザーがサイト内のどこにいても迷わず検索や保存機能にアクセスできるよう、全ページ共通のヘッダーを設置・強化しました。
• 共通ヘッダーの設置: 特集ページや詳細ページなど、従来ヘッダーがなかったページにも共通ヘッダーを設置し、ロゴをクリックするとトップへ戻れるようにしました(以前は「お探しのページが見つかりません」になるケースがありました)。
• 履歴・保存機能の可視化: ヘッダー内に「閲覧履歴」や「お気に入り(保存した物件)」への導線を常設し、さらに件数バッジ(数字)を表示することで、ユーザーが自分の行動履歴を認識しやすくしました。

2. リピーター対策機能の強化(再訪時の利便性向上)
一度訪れたユーザーが、スムーズに前回の続きから探せるような機能をトップページや共通部分に実装しました。これらは「クリティカルな課題」として優先的に対応されました。
• 検索履歴の保持: 以前は検索履歴が残らない仕様でしたが、これを改善し、再訪時にすぐに前回の条件で検索できるようにしました。
• 「最近見た物件」の保持: 閲覧した物件履歴が保持されるように改修しました。
• 保存機能(お気に入り)の改善: 「保存機能がない」という課題を解消し、気になる物件をストックできるようにしました。

3. トップページ(ファーストビュー)の情報の整理
• 実績の表示: ファーストビューで「物件数」や「店舗数」などの実績数値がわかるようにし、ユーザーに安心感を与える改善が行われました。
• ファーストビューの面積比率: トップページのファーストビューにおける要素の面積比率を最適化する提案もなされ、対応済みとなっています。
これらの施策により、ユーザーは「使い方がわからない」「戻れない」といったストレスから解放され、サイト内を回遊しやすくなった結果、直帰率が改善したといえます。

ヒューリスティック評価1 イメージ

ヒューリスティック評価1

ヒューリスティック評価2 イメージ

ヒューリスティック評価2

ヒューリスティック評価3 イメージ

ヒューリスティック評価3

Point.02

多角的な競合ベンチマーク評価

ECマーケティングの競合ベンチマーク評価が他社と大きく異なるのはSUUMOやHOME’Sなどの直接的な競合に加え、検索UIに優れたGoo-net(中古車)、ZOZOTOWN(ファッション)、食べログ(グルメ)など、ターゲットや探し方が近しい異業種の先進サイトも分析対象とする点です。これにより、同業界にとどまらず多角的にWebマーケティング力を底上げできる点にあります。

21項目に及ぶ評価軸で比較した結果、アットホームのサイトは「検索条件の変更がしにくい」「画像の表示が小さく魅力が伝わらない」「お気に入り(保存)機能が目立たない」といった機能的な弱点が明確になりました。これにより、単なるデザインの変更ではなく、業界最高水準の「使いやすさ」を取り入れるための具体的な改善方針が策定されました。
具体的には、以下の機能をアットホームのサイトに取り入れました。

1. 検索・絞り込みの操作性向上(ファッション・中古車・ゴルフサイトより)
ユーザーがストレスなく条件を変更したり、ボタンの意味を直感的に理解したりできるように改善しました。
• スムーズなカテゴリエリア展開(ZOZOTOWN): ファッションサイトのカテゴリ選択時の動きを参考に、絞り込み条件を開閉する際のアニメーションや挙動をスムーズにし、操作感を向上させました。
• ボタン機能の可視化(Goo-net): 「絞り込み」ボタンにチェックボックスのアイコンを表示することで、単なるページ遷移ではなく「条件を指定する機能」であることを直感的にわかるようにしました。
• アクションボタンのメリハリ(楽天GORA): ゴルフ場予約サイトを参考に、「条件を追加するボタン(+)」と「検索を実行するボタン(>)」の色やデザインを明確に分け、ユーザーが迷わず次のアクションを選べるようにしました。

2. 画像表示と閲覧体験の強化(ファッション・中古車サイトより)
スマホならではの操作性や、視覚的な魅力を高める工夫を取り入れました。
• 横向き時の画像拡大(ZOZOTOWN・Goo-net): スマホを横向きにした際、余白を作らず画面いっぱいに物件画像を拡大表示する仕様を採用しました。これにより、細かい間取りや部屋の雰囲気が確認しやすくなりました。
• 写真の鮮やかさ演出(Goo-net): 中古車サイトのように、写真の背景色を工夫(黒やグレーの活用)し、物件写真がより鮮やかに、綺麗に見えるようなデザイン調整を検討・採用しました。

3. ナビゲーションと回遊性(求人・グルメサイトより)
• マウスオーバーでのメニュー展開(マイナビ転職): PCサイトにおいて、グローバルナビゲーションにマウスを乗せると配下のコンテンツ一覧が展開される仕様を導入し、クリックしなくてもサイトの全体像がわかるようにしました。
• ヘッダー右上のメニュー配置(食べログ・ZOZO): スマホサイトの共通ヘッダー右上に、折りたたみ式のメニューボタン(≡アイコンなど)を配置し、少ないスペースでサイト全体へアクセスできる標準的なUIを採用しました。
• トップページの検索ショートカット(食べログ): グルメサイトの「エリア×ジャンル」検索を参考に、トップページに「エリア・駅」×「間取り」などを掛け合わせて一発で検索できるショートカット検索窓を設置しました。

4. 信頼感の醸成とコンテンツ演出(保険・中古車サイトより)
• 実績数値のヘッダー表示(ライフネット生命): 生命保険サイトが契約件数などをヘッダーで訴求しているのを参考に、「公開物件数」や「創業年数」などの実績数字をヘッダーに明記し、初見ユーザーへの信頼感を高めました。
• プロコメントの演出強化(Goo-net・カーセンサー): 中古車鑑定の表示を参考に、「プロ(不動産店)のコメント」欄のデザインをバッジや枠で豪華にし、さらに担当者の人物アイコンを表示することで、専門性と親近感をアピールしました。
• 特集への自然な誘導(ホットペッパービューティー): 単なる広告バナーに見えないよう、「~で探す(件数付き)」という能動的なリンク形式を採用し、特集ページへの遷移率向上を図りました。

競合ベンチマーク調査1 イメージ

競合ベンチマーク調査1

競合ベンチマーク調査2 イメージ

競合ベンチマーク調査2

競合ベンチマーク調査3 イメージ

競合ベンチマーク調査3

Point.03

リアルなユーザ行動観察調査(ユーザビリティテスト)

数値データや専門家評価だけでは見えないユーザー心理を解明するため、実際のターゲット層(都内で物件を探している20代など)を対象とした被験者テスト(行動観察)を実施しました。
実際のスマホサイトで物件検索から問い合わせまでを行ってもらった結果、
「条件変更ボタンが見当たらずブラウザバックしてしまう」
「間取り図を拡大しようとしてタップしても反応せずストレスを感じる」
「問い合わせボタンのデザインがメーラー起動に見えて押すのを躊躇する」
といった、開発側の想定とは異なるリアルな「つまずき」が多数発見されました。
これらの定性データは、ユーザーが直面している具体的な障壁(フリクション)を浮き彫りにし、優先的に解決すべき課題を特定する決定的な根拠となりました。

ユーザ行動観察調査1 イメージ

ユーザ行動観察調査1

ユーザ行動観察調査2 イメージ

ユーザ行動観察調査2

ユーザ行動観察調査3 イメージ

ユーザ行動観察調査3

Point.04

画面設計およびデザインに異業種UI要素を踏襲

ここまでの調査結果に基づき、ユーザーのストレスを排除するための画面設計(ワイヤーフレーム作成)とWebデザインに落とし込みました。特に、不動産業界の慣習にとらわれず、他業界の優れたUIを積極的に取り入れた点が特徴です。 例えば、中古車サイト(Goo-net等)を参考に、スマートフォンを横向きにした際に自動で画像を拡大表示する機能を実装し、詳細確認のニーズに応えました。また、ECサイトやファッションサイトを参考に、ヘッダーに「お気に入り(保存)」や「閲覧履歴」への導線を常設し、件数バッジを表示することでリピート利用を促進しました。さらに、「検索条件変更」ボタンをページ上部にも配置するなど、ユーザーの行動フローに即した導線設計を行ったことが、サイトリニューアル後の成果を牽引することになります。

Point.05

物件一覧・詳細ページの徹底的な機能改修

CVR向上に直結する「物件一覧」と「物件詳細」ページに対し、抽出された54項目の課題のうち42項目(78%)の実装を行いました。
一覧ページでは、「エリア変更時に他のこだわり条件がリセットされる」という致命的な問題を解消し、条件を保持したまま再検索できるようにしました。
また、一覧画面でのサムネイル画像を間取り図から外観写真へ変更し、ユーザーニーズの高い「面積」表示を追加しました。
詳細ページでは、問い合わせフォームによる情報の分断を防ぐレイアウト変更や、ピンチアウトによる画像拡大機能の実装などを行いました。
これらの機能改善により、検索から問い合わせに至るまでの離脱要因を徹底的に潰しました。

画面設計_ワイヤーフレーム1 イメージ

画面設計_ワイヤーフレーム1

画面設計_ワイヤーフレーム2 イメージ

画面設計_ワイヤーフレーム2

Point.06

SEO構造・ゾーニングの見直しとPDCA

サイト内部のUI改善と並行して、流入構造の最適化(SEO設計)も実施しました。
「地名+賃貸」などの検索キーワードに対して、トップページではなく、検索条件に合致した「検索結果一覧ページ」へ直接ランディングさせるゾーニング改善を提案・実行しました。
これにより、ユーザーが求める情報へ最短で到達できる導線を整備し、直帰率の改善を図りました。
また、プロジェクト期間中も施策の実装効果を定量的に検証し、残存課題の優先順位を見直すPDCAサイクルを回しました。
一過性のリニューアルで終わらせず、継続的に数値を見ながら改善を積み重ねる体制が、大幅な成果達成を支えました。

SEO構造_ゾーニング設定1 イメージ

SEO構造_ゾーニング設定1

SEO構造_ゾーニング設定2 イメージ

SEO構造_ゾーニング設定2

Output

アウトプット

サイトイメージPC
サイトイメージ モバイル
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