大手菓子メーカーグループ企業でCMSを統一、運用工数・コストを大幅削減

グループ共通のCMSを使ったWeb運用体制の構築
グループ会社コーポレートサイト3社同時リニューアル

Client

クライアント

会社名
カバヤ食品株式会社
事業内容
チョコレート、清涼菓子、グミ、素材菓子、玩具菓子などの製造・販売
資本金
5000万円
社員数
671人

Result

プロジェクト成果

回遊性、記事閲覧数140%向上!
運用体制改善、CMS導入による運用コストの大幅削減を実現

Solution

関連ソリューション・サービス

Overview

プロジェクトの背景

カバヤ食品様は 「さくさくパンダ」で有名な戦後創業したお菓子メーカーの老舗企業2016年に日本カバヤ・オハヨーホールディングスを中心としたホールディングカンパニーの中核を担う会社となった。そこで、不動産、建築、システム開発、ゴルフ場経営などのグループ10数社のWeb管理の統一化とスリムな運用体制が急務となっていました。
食品業界では、メーカーダイレクトでお客様と向き合うということが、食品メーカーのトレンドとなってきており、Webを使った情報発信とWeb接客が重要視されるようになってきました。
また、同時に、カバヤ食品様の当時のサイトは、メーカーコーポレートサイトと、各お菓子のブランドサイトが分離して運営されており、ユーザーはブランドサイトとコーポレートサイトを行き来して情報を得る必要があるという課題を抱えていました。
こういった背景から、統一したCMSの導入と戦略的な営業力をもったサイト構築を行うというプロジェクトがスタートしました。

Process

「コンサル型制作・開発」の
取り組み内容

Point.01

丁寧な要件の整理と課題抽出

メーカー様はWebに力を入れている会社でも、専任担当を配置することが難しい事が多々あります。カバヤ様も例外ではなく、常に兼任という状態で、情報システム部は存在していますが、Web戦略やWebマーケティングには専門家がいない状態でした。また、Web自体も継ぎ接ぎで制作されており、引継ができていない状態で全体像を描くことが難しい状態でした。そこで、現状の把握と分析をプロジェクトの当初に入念に行うところからスタートしました。
本プロジェクトもカバヤ食品様、オハヨー乳業様を中心とする3企業のコーポレートサイトの横断的なリニューアルプロジェクトとなります。リニューアル前の調査分析も非常に大きな工数を割いて綿密に実施することになりました。

【リニューアルプロジェクト提案骨子】 イメージ

【リニューアルプロジェクト提案骨子】

また、Web全体の課題を大きく整理するとコミュニケーション視点での課題、サイトユーザビリティ視点での課題に大別され、さらに深堀していくと、
①Web自体がサイトに目的を持って見に来た人のためだけのサイトになっていること
②拡散性のあるコンテンツが無い(話題性が無い)商品を通じでの感動や価値を伝えるコンテンツがない。
③企業サイト、ブランドサイトが独立しサイトの連携が取れていない。
といった大項目の課題にまとめられました。

【サイト戦略課題取りまとめ資料】 イメージ

【サイト戦略課題取りまとめ資料】

その後、具体的な課題解決のアプローチを検討していきます。
まず重要となるのは、顕在顧客(目的をもってサイトを訪問する人)以外へのターゲットの拡張と、商品の価値、信頼度を高めるコンテンツの充実です。
そして、これらの役割を「営業提案型サイト」と定義して、クライアント様社内から開発秘話、企業ストーリー、素材のこだわり、お客様の声などの商品に付随する情報収集にあたりました。

Point.02

コーポレート兼ブランドサイトとしてのコミュニケーション戦略

【コミュニケーション視点の改善アプローチ資料】 イメージ

【コミュニケーション視点の改善アプローチ資料】

さらに、コーポレートサイト、ブランドサイト、コミュニティーサイトが乱立して
サイト訪問者は欲しい情報を入手するために、各サイトを行き来する必要がありました。また、SEOの観点から不利な状態を解消するため、コーポレートサイトを全体情報のHUBサイトとして情報の一元化とシームレスなUIを実現するよう設計しました。

【コミュニケーション・UI視点アプローチ】 イメージ

【コミュニケーション・UI視点アプローチ】

Point.03

アクセスログ解析による客観課題抽出と課題ドリルダウン

Webリニューアル方向性や課題の整理がおわり、ここからは詳細の現状分析に移ります。

アクセスログ解析の観点からの課題

Googleアナリティクスを用いてアクセスログ解析を行い、サイトリニューアルの設計にあたって必要な基礎データを抽出、ユーザーニーズの確認を行います。その主なポイントは以下の4点でした。
①アクセスログデータの蓄積を開始した2012年以降、5年間アクセスが伸びていない。
②2016年時点でPC対スマホのアクセス比率はほぼ半々になっている。
③このペースで進むと現在においては、商品系のページはスマホ比率が7割を占めることが予想される。
④商品一覧(ブランドサイト及び商品詳細含まず)」が、全体のアクセスの49%を占めており、このサイトの主導線となっている。(※ユーザーは商品を探しに来ている)

【アクセス解析資料 トレンドとデバイス分析】 イメージ

【アクセス解析資料 トレンドとデバイス分析】

Googleアナリティクスを使って過去にさかのぼり詳しくアクセスのトレンドを掘り下げていきます。また、数字の羅列ではなくそこからのリニューアルに対しての課題を抽出します。

【アクセスログからのページ設計考察】 イメージ

【アクセスログからのページ設計考察】

【トップからの商品への導線強化資料】 イメージ

【トップからの商品への導線強化資料】

アクセスログからは、インターネットユーザーのほとんどが商品とそれにまつわる情報を探しに来ていることがわかりました。その前提でユーザー体験の向上をめざし、商品検索、商品一覧、商品詳細の設計を重要視し、コンテンツをリッチにしていきます。

Point.04

競合・同業他社分析によるブランド戦略

【食品、お菓子メーカー競合サイト分析】 イメージ

【食品、お菓子メーカー競合サイト分析】

さらに、同業他社、競合と比較してサイトのあるべき姿や、トレンドを抽出します。今回のメインテーマは、コーポレートサイトと、各ブランドサイトの共存のさせ方を詳しく掘り下げてその解をさがしました。

これで、Webリニューアルの大まかな戦略は定まってきました。Webリニューアルは完成後の運用効率の改善も非常に重要な要素となってきており、カバヤ様の運用体制、要求事項と照らし合せてCMS選定、導入の検討を行います。
本事例における重要要件は以下の通り。

・HTMLの専門知識が無くともWeb更新業務ができること

・複数の担当者がWeb更新を行えること

・安定的な運用に耐えること

・セキュリティが担保されること

こういった要件を踏まえ商用 CMS「WebRelease2」を選定しました。

Point.05

リニューアル完了からその後の運用まで

【サイトリニューアル後のKPI】 イメージ

【サイトリニューアル後のKPI】

さらに、サイトリニューアルが仮説通りに運用できているか、リニューアルの効果はどうなのかを当初設計からKPIを決定してその後の定点観測に活かしました。

【CMS運用マニュアル 抜粋】 イメージ

【CMS運用マニュアル 抜粋】

サイト構築完了後、サイト更新される方のために、運用の研修を行い、マニュアルを納品して自社で自立してWeb運用体制の構築の支援も行いました。

Output

アウトプット

サイトイメージPC
サイトイメージ モバイル

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