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海外赴任者向けポータルサイトのUIUX改善およびコンテンツ制作
UIUX改善とユーザー視点のコンテンツ制作で利便性を向上
Client
株式会社JCMは、自動車業界各団体と大手企業などの出資により設立された自動車の総合商社です。自動車の販売・整備業向けクラウドサービスや、中古車買取などの自動車流通事業を主軸に展開しています。また、海外赴任者向けのマイカー買取において豊富な実績を持ち、そのノウハウを活かして海外赴任に必要な情報を発信するサポート事業も行っています。
Result
UIUX改善からコンテンツ設計・制作まで一貫対応しサイト完成度と利便性を向上
Solution
Overview
本プロジェクトは、株式会社JCMが運営する海外赴任予定者・赴任中の方に向けたお役立ち情報やサービスを提供するポータルサイトの改善案件です。
同社は他社で制作中であった新デザインのUI/UXに不安を抱き、ECマーケティング社へ改善を依頼しました。
そこで、制作途中のデザインに対してヒューリスティック評価を2回実施し、ユーザビリティの観点から課題を抽出し、時間や費用をロスすることなくサイトの完成度を向上させました。
この評価における知見が高く評価された結果、コンテンツページの設計および制作の追加依頼につながっています。
ターゲットの明確化から画面設計に至るまで、戦略的なページ制作を進めると同時に、今後の内製化を見据えた汎用的なページ設計ルールの構築も実施しました。
Process
Point.01
本プロジェクトでは、サイトの完成度を高めるために2回にわたるヒューリスティック評価を実施しました。1回目の評価は画面構成案に対して行われ、ナビゲーション、サイト構造、サイト内検索、フォーム、デザインなどの11のチェック視点から、合計25項目の課題を抽出しています。
具体的な指摘として、サイト全体では現在地を示すパンくずリストの欠如や、グローバルナビゲーションのメニュー数が人間の短期記憶の限界(マジックナンバー7)を超過している点などが挙げられました。また、初めて訪れたユーザーに対して、サイトの実績や規模感を示す情報がヘッダーに不足しているため、過小評価につながるリスクも浮き彫りになっています。
サイト内検索に関しては、ひらがな入力での検索に対応していない点や、検索条件を選択した際に自動で結果が切り替わらない仕様が、ユーザーの利便性を損ねていると評価されました。
さらに、会員登録フォームにおいては、スマートフォンでの入力時に数字モードが自動的に立ち上がらない問題や、入力エラー時にエラー箇所へ自動遷移しない仕様が指摘されています。加えて、個人情報を入力する画面にSSLやTRUSTeなどのセキュリティ証明のロゴがなく、ユーザーの安全性に対する不安を招き、CVR(コンバージョン率)低下の要因になり得ることが判明しました。
続いて実施された2回目の評価では、具体的なデザイン案に対する検証を行っています。
ここでは、サイト内検索の利用率を向上させるために検索窓内にキーワードの入力例を提示することや、テキストリンクとバナーのマウスオーバー時の挙動(クリッカブルかどうかの判別)を統一し、直感的な操作性を高める提案がなされました。
このように2回のヒューリスティック評価を通じて、他社が作成したデザイン案に対し、制作プロセスを止めることなく的確にユーザビリティの視点を取り入れることに成功しています。
調査で見つかった重要度高い課題例
・共通ヘッダーにサイトの実績や規模感を示す情報がなく、新規ユーザーの過小評価につながりやすい。
・グローバルナビゲーションのメニュー数が多すぎ(PC12項目、スマホ17項目)、ユーザーが瞬間的に内容を把握しづらい。
・スマホの会員登録フォームで「郵便番号」「電話番号」入力時に数字モードが自動起動せず、ユーザーに入力モードの切り替えを強いている。
・パスワード等の入力フォームに、半角・全角の指定や入力条件(文字数など)の明記、入力例の提示がなく、ユーザーを迷わせる原因になっている。
・外部サイトを新規タブで開く際、事前に別タブで開くことを示すマークなどがなく、遷移後に戻ろうとするユーザーを戸惑わせる可能性がある。

ヒューリスティック評価1

ヒューリスティック評価2

ヒューリスティック評価3

ヒューリスティック評価4

ヒューリスティック評価5

ヒューリスティック評価6

ヒューリスティック評価7
Point.02
追加依頼として実施されたコンテンツページ制作では、ヒューリスティック評価の知見を活かし、綿密なターゲット設計から画面設計までを戦略的に進めました。まず、ターゲット設計書を作成し、「30歳~45歳の既婚女性や男性で、配偶者の転勤に伴いアジアやヨーロッパへ赴任予定の方」といった具体的なペルソナを設定しています。この層は、異文化での生活や子供の教育、日本との生活環境の違いに対する強い不安を抱えており、「何を準備すればよいか」「どのサービスを選べばよいか」という明確な課題を持っています。
このニーズに応えるため、LPコンテンツ設計では、ユーザーの不安を解消し、安心感を提供する構成を企画しました。例えば、「海外で日本のTVを見るための2つの方法」というコンテンツにおいては、衛星放送とインターネット経由という2つの選択肢を提示しています。それぞれのサービスについて、メリット・デメリット、価格、対応国、導入手順など比較表を用いて整理し、分かりやすく解説しました。また、機械の設置に不慣れなユーザーに配慮し、図解を用いた説明や、「海外赴任者の声」、そして「よくあるQ&A」を配置することで、疑問や不安を先回りして解消する工夫を凝らしています。
画面設計(構成案)の段階では、これらの要素を適切なレイアウトに落とし込みました。各項目をクリックすると該当の詳細説明へスムーズに遷移するアンカーリンクの設置や、専門用語を視覚的に補うアイコン・イラストの活用など、ユーザビリティを意識したページ構成を作り上げています。さらに、コーディング指示書を通じて、フォントサイズやバナーサイズ、アコーディオン機能(折りたたみ)の指定などを細かく定義し、実装フェーズへのスムーズな連携を実現しました。
本プロジェクトでは、今後のコンテンツ作成を内製化できるように、汎用的なLP構成ルールも構築しています。「記事の打ち出し方」「PR欄」「サービスの詳細」「申し込みの流れとQ&A」という一連の標準フォーマットを策定しました。これにより、「通信教育」「英語学習」「留守宅の賃貸」「不用品の処分」など、海外赴任に関連するあらゆるテーマに対して、一貫した品質で効率的にページを展開できる仕組みが整いました。
まとめ 海外赴任というライフイベントは、ユーザーにとって住環境や文化の大きな変化を伴い、それに向けた準備の負担や心理的な不安は計り知れません。そのため、本プロジェクトのメインターゲットである「海外赴任予定者および赴任中の方」は、単なる情報収集にとどまらず、「信頼できる確かな解決策」と「安心感」を強く求めている特殊なユーザー層と言えます。

ターゲット設計1

コンテンツ設計

コンテンツ設計汎用ルール

画面設計ワイヤーフレーム作成

ページ制作1

ページ制作2
ユーザーの心理と行動特性を深く想定し、ヒューリスティック評価においては、サイト全体の使い勝手(UI/UX)と信頼性の向上に注力しました。例えば、個人情報を入力する会員登録フォームにセキュリティ証明(SSLなど)のロゴを明示したり、実績や規模感をヘッダーに配置したりする改善は、サイトに対する第一印象での信頼感を高める効果があります。また、入力時のストレスを軽減する細やかなフォームの仕様改善は、多忙な準備期間にあるユーザーの無駄な手間を省き、離脱を防ぐために欠かせない施策です。
さらに、コンテンツページの制作においても、このターゲット特有のニーズに徹底的に寄り添った設計を行いました。サービスを単に羅列するのではなく、「何を準備すべきか」「赴任経験者はどうしているか」といったリアルな疑問に応えるため、サービスの比較や利用者の声、よくあるQ&Aを充実させています。専門的な手続きや機器の設定など、理解がハードルとなる部分については図式化やイラストを用い、ITリテラシーに依存しない分かりやすさを追求しました。
このように、ユーザーが直面するであろう想定課題を先回りして解決し、ページ全体から「安心感」と「使いやすさ」を感じ取れるように設計を反映させることは、ユーザーの行動を促し、目的のサービス利用(CV)へと導くために極めて重要です。本プロジェクトは、単なるデザインの表層的な改善にとどまらず、ユーザーの心理に深く寄り添った情報設計とUI/UXの最適化を実現した好例といえます。
Output


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